32.オナニー補給-2
「んぐっ、んぐっ、んぐっ……ゴクリ」
サーバー少女の液便に合わせ、最初の訓練生も喉をならす。 苦味と臭みが混じった浣腸液を零さなかった点は、訓練生も及第だ。 最初の1人に倣い、次々と訓練生たちは給水した。 その度少女は少しずつお腹を凹ませながら、何度もイキみ、キバり、その度にお尻を窄めながら内容物を吐き出していく。 給水の順番を待ちながら、
「……あたしって、こんな風に見られてたのかぁ……」
誰かがポツリ、呟いた。 誰1人、ヒトの身分を捨ててモノに徹する少女を蔑む訓練生はいない。
「Dランクだもんね……しょうがないよね……」
少女の姿は、つい先日の自分達の姿である。 嫌悪はないにしても、訓練生も複雑な立場だ。
給水を終えて席にもどった訓練生を赤縁が睥睨する。
「てめーらは社会にでたらマンズリ狂いの本性発揮なんだから、いつでも発情してなきゃいけない。 きっかけがあれば即マンズリだ。 躊躇うなんて論外だ。 恥も外聞も捨てて、いつでもどこでもハッスルだ。 わかったら、返事っ」
「「おまんこッ!」」
「よし、返事の仕方は合格をやる。 次は指を使わず発情する練習だ。 隣同士2人1組になって互いに手と足を絡ませる。 お互いの手首をしっかり握れ。 そのままオマンコとおっぱい、こすってこすって、めいいっぱい恥を掻くんだ。 類人猿の『ホカホカ』を、牝のてめーらで再現するんだから、何度イッても構わないけど手は使うんじゃないよぉ」
『ホカホカ』……高等な類人猿に見られた習性で、大人の牝が木にぶら下がり、互いに下半身をぶつけ合う。 中には互いに軽く噛みあうものもいる。 兎に角下半身をぶつけ、擦り、密着させるうちに、お互いの陰部が赤く腫れ、発情時ににた色合いをもち、雄を誘因するようになる。 未成熟な自分達を大人に見せる、一種の化粧とでもいうべき行為だ。
「いいかい、わかったかい」
「「おまんこッ!」」
「それじゃイくよぉ、ハッスル開始っ」
赤縁女性の号令で、訓練生たちはオズオズとペアを作り、身体を密着させた。 ただ、誰も自分から動こうとしない。
「どうしたッ、ちゃきちゃき動くんだよッ」
バシッ、ケインが肌に痣を刻むも、ぎこちなく身体を押しつけるのが関の山。 『ホカホカ』という行為がイメージするような激しい摩擦には程遠い。
この状況は訓練生の未熟な由縁ではあるが、Dランクの限界ともいうべき習性でもある。 なにしろDランクでいる間は徹底的に従順な受け身を要求される。 ゆえにいざ自分から動こうとしても、身体の方が縮こまり、思うように動いてはくれない。
状況を打開したのは希美だった。 3号生と4号生の間に割って入り、自分のスーツを剥がすと剝きだしになった膣を密着させ、上下に擦りつけたのだ。 既にトロトロにくじかれている膣は熱を帯びており、それは膣をおしあてられた訓練生にも十分伝わる。 そこから胸をぐりぐりおしつけ、乳房がペチャンコになるまで圧縮し、加えて訓練生たちの唇を交互に啄(ついば)む。 粘膜と粘膜の摩擦に温もりが加わり、訓練生たちもオズオズと、けれど確実に力を込めて互いの肌を求めはじめた。
「んっ……んっ、んふっ……」
「ぺろ、れろ……んっ、んくっ」
くちゅくちゅ、ごりごり、チュッチュッチュパ……。
少女たちの身体に宿った光沢は、唾液と汗とマン汁だ。 やがて4号生が叩きつけるように腰を前後に振り、首輪のランプが点灯する。 絶頂時に点灯する緑色の『絶頂ランプ』だ。 手を使わない自慰に成功した1人目が現れたのは、ホカホカを始めて15分後。 それから希美たちに触発されたのか、どうにか動きもそれらしくなる。 やがてあちこちで激しくオマンコして、立派に恥をかく光景が見られるようになった。
希美は動きが鈍い訓練生の間に身体を挟み、休むことなくホカホカし続ける。 というのも希美には明確な危惧があった。 どうにかホカホカでもって少女たちが絶頂し始めたとはいえ、絶頂回数が余りにも少ない。 訓練所の明確な『オナニーノルマ』は知らないが、仮に赤縁女性が口にした『1日100回』が真実ならば、今のペースは論外だ。
しばらく少女たちをホカホカさせるに任せたあと、赤縁女性は本日2度目の休憩を告げる。 希美は慌ててサーバー少女に駆け寄って(少女は体内に排泄し損ねた生理食塩水を保持したまま、1時間以上便意に耐えてジッとしていた)、新たに4Lを追加で浣腸してから壁に吊るした。
特有の薫りを放つ給水に励みながら、火照った身体を覚ます訓練生たち。 休憩が一時であり、まだまだハッスルしなければならないこと、既に子宮の奥で理解している。 少女たちのオマンコ地獄、まだまだ始まったばかりである。