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尚代 第三話
【熟女/人妻 官能小説】

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寝室-4

 夏純は息も絶え絶えになって、息とも悲鳴ともつかぬ嗄れた声で喉を鳴らしていた。
 男の腰の上では、屹立が抜け落ちそうになるくらい、身体を前後左右に揺さぶりながら、のたうちまわっていた。
 それでも、リードは上になった夏純が続けていた。ふたりの股間からは、プッタンピッタンという湿った音が部屋に響いている。乳房がブンブンと激しく揺れている。夏純が押し寄せてくる快感に我慢できずに屈むと、乳房が男の胸板を叩いた。
「もう、だめぇ……しんじゃうぅぅ」
 キリキリと下唇を噛んで、汗にまみれた顔に髪の毛を貼り付かせて、頭を振っている。
 何度絶頂に突き上げられたか、数えられるものではなかった。
「おいおい、そんな激しい喘ぎ声上げれば、寝ている尚ちゃんが起きちゃうぞ。……いいのか、そんな姿見られても」
 しかし、夏純の絶頂はともかく、男はいっこうに逝く気配が無かった。屹立の硬さが全く失われていなかったのだ。加えて、男の声は冷静そのものだった
 一方の夏純は、絶頂の連続で、一度達してからは、ずっとアクメの頂きから降りることもなく、次々と新しい頂点に突き上げられて、頭の中がだんだん真っ白になっていくのだた。
「もう、やめてぇ……また、逝っちゃう」
 この言葉を何度叫んだことか。
「あなたも、逝って……おねがいよ。ねぇ、ねぇ……あっ、だめぇ。……また、逝っちゃうぅぅ……」
 せがむ声が、いつしか頂点を告げる声に変わってしまう。
「いいんだぜ、奥さん。……何度でも、逝っていいんだぜ。……それにしても、止めてと言いながら腰を振るのは奥さんだぜ。……俺は動いていないんだからな」
「そんな……ひどいぃ」
「奥さんのマンコも、妹の尚ちゃんに負けないくらいの絶品だぜ。……なぁ、こんな名器のマンコを放っておくなんて、ひどい旦那だ。……高級スポーツカーを、乗らずに雨ざらしにしておくようなもんだ。もったいない話だ」
 夏純は襲ってくる痙攣に息がつけなくなっていた。うめき声と啼き声が混じった息をまき散らしながら、悶えて、のたうちまわっている。
「おいおい、妹の前だぞ。……はずかしいねぇ」
「いやぁ……言わないで、そんなこと……でも、がまんが……ああっ……できないのぉ」
 もう、すっかり喉が嗄れていた。
 男を絶頂に導きたいのか、あるいはもっと自ら高い頂上を目指しているか、はたまた惰性でうごいているのか、男には夏純の動きが理解できなかった。止めたければ立ち上がれば良かったのだ。
 しかしそれをしないということは……。女とは不思議な生き物だと男は冴えた頭で考えていた。 
「奥さんのマンコって最高だぜ。逝くときなんか、ギュギュッ、ギュギュッと締めつけてくるんだから、大したもんだ」
 男は汗はかいているものの落ち着いた息づかいだった。
「ねぇ。……いっしょにね。……あたしだけじゃなくって。……お願い……」
 胸板に突いていた手を、男の手に指をからげて握りしめなおした。
 再び高まってくる波に、顔をのけ反らせて耐えている。下を向くと乳房が夏純の顎を打った。
「もう、……ど、どうしたらいいの……」
 再び襲ってくるアクメの予感に、身体を震わせながら切ない声を上げていた。
「そうさな。奥さんが俺の子供が欲しいって、もう一度ハッキリ言ってくれれば……この姿勢は終わりにするが……」
「ああっ、やっぱりぃ……」
「じゃなきゃ……いつまでもこの地獄は続くぜ、奥さんが止めない限りはな」
「わかったわ……仰向けに……なるわ。……中に出して……もう、子供ができてもいいわ」

「じゃぁ、つながったまま、仰向けになるぞ」
 男は、夏純を抱き寄せ、ユックリと横向きになった。それから、身体を起こし、夏純を組み敷いた。
 夏純の足首を掴んで左右に拡げ、両脚をV字にして足を肩にかつぎ上げた。夏純は、一言ヒッと悲鳴を口走っただけで、やすやすとなすがままになっていた。
 男は両手をのばして、乳房を掴み、やわやわと揉み立てた。
「さっ、妹も見ている前で、種付けをしてやる」
 そして夏純の肩の横に手をついて、開始の合図のように、一気に夏純の奥を突いた。
 男は、律動を開始した。
「ひぃぃ……」
 男は肉壺がさらに締め付けを増すようにと、尖りを擦りだした。
「いや……やっぱり、中はいや……ね、出さないでっ!……いやだぁ……いっちゃうぅぅ」
 せわしない拒絶が、やがて嗚咽に変わり、身も世もない悶えが始まった。声を張り上げ、狂ったように頭を振っている。が、子壺はすでに男を求めていた。夏純は腰や下腹部がコントロールできずいた。頭以外が、勝手に楽しみを求めてうごめき始めている。
 男も額に汗をかいていた。そして、尖りを蠢かす結合部を見たり、夏純の悩ましい顔を夢中に見入ってキスしたりしていた。
 ときおり、尚代を見ることはあっても、すぐに夏純の方を向いた。

 このとき、尚代はタオルケットの下で、右手を蠢かしていた。
「おい。……尚ちゃん。……また、……弄り始めたのか?……姉ちゃんの種付けが終わったら、直ぐに……挿れてやっからよ。……待ってろよ」
 そう言って、夏純の方を向いて、全力で律動していく。
 男は、尚代がまた、自分で慰めているものと思っていた。
 が、実際はそうではなかった。
 尚代は椅子に括り付けられていたと思った左手が、実は縛り損ねていて、すっぽり抜けて自由に動かせたのだった。
 そこで、タオルケットの下で今、懸命に右手の縛りをほどいていたのだ。
 チラッチラッと男を見ながら、結び目を解いていた。それが男にはオナニーのように映ったのだ。 


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