夏純-2
「おい、そこでオナれ!」
突然、男が命じた。
キョトンとした顔で夏純が男の顔を見ている。
「オナニーだよ、オナニー!……自分のマンコをいじくるんだよ。いつもやってるだろう。そのとおりにやればいい」
「そんなこと……できないわ」
「いつもどおりでいいんだよ。さっさとしなっ!」
「そんな。……してません、そんなこと。……してないんです」
男はデッキチェアにいる尚代を見た。そして尚代にでかい声で言った。
「おい、聞いたかよ。笑っちゃうじゃねぇか。……おまえのねえちゃん、オナニーなんかしないんだってよ。……さっき、俺のキスでトロトロになってたから、旦那とあまりしてないとにらんだんだがな」
夏純は目線を男から外した。
「ねえちゃんよ。……妹の尚ちゃんは、旦那がいねぇもんだから、我慢できなくて、毎晩のようにマンコ拡げて、サネをいじくっているのに、なぁ。……そうだよなぁ。……昨日の夜も、盛りの付いた猫のように甘い良い声出して啼いていたもんな。部屋中マンコの匂いをプンプンさせて。……でも、ねえちゃんは、自分でマンコをいじったりしないんだって……ホントかなぁ?」
尚代は恥ずかしそうに目を伏せた。
「おい、尚ちゃんは、そんなことは無いって顔してるぞ」
夏純は首をうなだれた。
「よし、良い物見せてやろうか。考えが変わるぜ。……尚ちゃんにも言ったが、頭じゃなくて、子壺が疼き出すぜ。……さぁ、いつも暗い中にいるから、たまには明るい日の光を浴びたがっているかもな。……」
男はテーブルの上の夏純の横で、ナイフを頬に突きつけたまま顔に股間を近づけた。
「ほれ、俺様のズボンから取り出してみろ」
「えっ?」
「決まってるだろう。カマトトぶるんじゃねぇよ。チンポだよ。チンポッ!……旦那ので見慣れているんだろう。……さっさとチャックを下げて、……ほれっ、出してみろ!」
チャックを下げた夏純は、恐る恐るブリーフの中に両手を入れて、指先を蠢かせて男の屹立を求めて必死に探っている。
「おう、なかなか良い手つきじゃねぇか。……ははは、そこは袋だ。もっと上を探れ!」
懸命に屹立の先端を探している。
「もっと、上の方だ。……旦那のは、何か?……その程度の長さなのか。ずいぶん貧弱なんだな。そんな貧弱なものでも子供はできるのか。……おう、そこそこ。そこだ、ほらっ。……おいっ、丁寧に引き出すんだぞ」
苦労して取り出そうとしているが、なかなか出てこない。
「仕方がない。……ズボンを脱いでやる」
男がズボンを脱ぐと、前が出っ張ったブリーフが現れた。
「あっ……おっきい」
思わず、夏純が声を上げた。
ずり下がり加減のブリーフの上の端に男の亀頭が覗いていたのだ。茶褐色の亀頭の先の鈴口には透明な液が溢れていた。
「おい、下げてみろ」
夏純がブリーフを両手で下げるために男の腰に顔を近づけた。
「あっ……いやっ」
両手で下げた瞬間だった。ジャックナイフを開いたように目の前に屹立が飛び出してきた。二度も尚代の中に放出したというのに、衰えるどころか、青筋だって水平に硬く伸びている。
そして、男の拍動を伝えるかのように規則的に上下している。
「感想は?……どうだ、うん?……ほれっ、言ってみろ!」
「大きいです」
「それだけか?」
「はいっ……」
「情けない女だな。これが今からおまえの中に入っていくんだぞ。……ふふふ、昨日の夜なんか、このチンポをな、尚ちゃんの肉壺に入れたらな。……ふふふ、尚ちゃんはな、泡混じりの涎と随喜の涙を流して、悶えて、のたうち回ったんだぞ。……すぐに、おまえもそうなるんだ。……さぁ、まずは、おまえの口で綺麗にしろ。昨日の夜の尚ちゃんのよがり汁がくっついて、残っているかもしれないからな」
「ううっ……うぐぅ」
尚代が恥ずかしがって激しく首を振っているのを、楽しそうに横目で見ながら、顔を背けている夏純の口の前に屹立を突き出した。
「さぁっ」
ナイフを頬に突きつけると、恐る恐る口を尖らせて夏純が唇をつけた。
「やっ!」
さっと、屹立から唇を離した。
「何を嫌がっているんだ。心をこめてしゃぶるんだ。でないと、尚ちゃんのオッパイが……」
夏純が尚代を見る。尚代は目を伏せたままだった。
「さぁ、どうするんだ」
ナイフで頬を叩く。
夏純は覚悟を決めたのか、目を閉じて屹立を口に含んだ。
「そうだ。もっと喉の奥で味わうんだ。……そう、竿に手を添えるんだ。もっと、グッとっ……」
男は夏純の頭を掴んで奥まで突っ込んだ。
「おえっ……ああっ……おおっえぇぇっ……」
逆流してくる胃液を垂らしながら屹立を前後している。
「おっ……苦しいぃぃ……もう、いやっ……やだぁ」
「よし、俺の味を覚えたな!……まぁ、いい。……でも上の口が嫌なら、下の口で味わうしか無いよな」
目を閉じて荒い息づかいで苦しむ夏純の頭を持ち上げ、半分開いた口に、白い泡に包まれた屹立を再び頬張らせた。
「おお、うげげぇ」
溢れる涎を呑み込む喉の動きの気持ちよさに、勢い余って、思わず喉の奥まで突っ込んでいた。
夏純は激しく噎せ返り、涎と共に屹立を吐き出した。