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なりすました姦辱
【ファンタジー 官能小説】

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第二章 報復されたシングルマザー-3

 絶対返すつもりはない。体を自由に弄んだくせに、金までせびってきた中年男は本当に卑しかった。
 チャットレディで稼いだ分があるから、その金を取られることで生活が困窮するわけではない。それでも、ここが会社でなければ、さも当たり前のように金を奪っていく土橋を、脚の間を疼かせていることも忘れて大声で罵りたくなった。
「で、もう一つは、何なの?」
 汐里はチラリと壁掛けの時計を見た。あまり席を外していると不審に思われるし、社内システムの会議室予約表を見た誰かが、汐里の名で会議室が抑えられていることを不思議に思うかもしれない。早く業務に戻りたかった。
「もうひとつ?」
 自分でふたつと言ったクセにトボけられて、汐里はイラッとした息を吸い込んで「何なのよ、うっとうしい。この変態」とでも言ってやろうとすると、土橋が先に口を開いた。
「奴隷の汐里に気持ちよくさせてもらおうと思ってね。わざわざ俺の方から来てやったんだぜ?」
「……!」
 つい先ほどまで土橋による淫虐に精神的に備えようとしていたのに、金の無心に腹を立てて賎しんだせいで気構えが緩んでいたから、口調が奴隷扱いに変わり、急に名を呼び捨てにされると、思わず詰まってしまった。
「ちょ、っ、ちょっと、そんな……か、会社で……」
「会社だろうが何だろうが、奴隷なんだから、奉仕して当たり前でしょ?」
 土橋はそう言いながら、汐里の目の前でズボンの前を開き始める。「……つっても、ここでエッチしたら、止まらなくなるからね。ビッチの汐里がさ」
「は……、はぁっ……?」
 土橋の家で犯された時、最後は目眩く快感に具体的に何を叫んだか思い出せない。だが少なくとも男茎で体を前後して擦る度に嬌声を上げてしまった朧げな記憶がある。
 汐里は顔を真っ赤にして土橋を睨み返したが、反論できず、その後が続かなかった。
「だからさ、フェラしてよ。こないだは奴隷のくせに、汐里がオマンコばっかり挿れたがるからさぁ、フェラテク把握できなかったんだよ。やっぱりご主人様の俺としては、抑えておかないとねっ」
「だ、だからって、こんなとこで……」
「断ろうとするのも無駄だし、迷ってる暇もないんじゃないの? ほら、こっちきてとっととヌイて?」
 土橋は椅子に座ったまま両足を大きく開くと、その間を指差した。
 確かに土橋の言う通りだ。奴隷宣言をした確たる証拠、あの動画が土橋の手の中にある限り、拒絶し切れるものではないし、となれば、ここでこうして逡巡しているだけ誰かに見つかってしまうリスクが高まるだけだ。
 汐里は土橋の前まで進み、パンプスのつま先と膝を床について背筋を伸ばした。目の前には既に途中まで土橋が開けたズボンが口を広げて待っていた、
「汐里が取り出すんだ」
 ジロリと土橋を見上げて股間に手を伸ばしていった。
 金をかけ、サロンで美しくネイルしている爪先を、開いた隙間に差し込む。
(うっ……)
 熱くて硬くなっている。なおかつ、もうジットリと濡れ染みが下着に浮いているほどの、ヌチュリという不快な手触り。汐里の方から自発的に前窓へ指を入れ、触れさせられるのがたまらなく屈辱的だった。
(……えっ)
 だが同時に、肉幹の感触にまみえた刹那に肌を爽感が駆け抜けて、パンプスの踵の上に載せたヒップの狭間がピクンと震えた。思わず生唾を呑み込んでしまう。
 自分の反応に慄然としながら、左手の指を差し入れてブリーフの前をいっぱいにくつろげると、右手の三本指で熱い幹を摘まんだ。しかし引き出そうとしても勃起しきっている男茎がブリーフに引っかかって、なかなか出てきてくれなかった。
 あの巨きな亀頭がつっかえている――。
 映像が思い浮かぶと動悸がして、息がつまり、胸が喘ぎそうになった。前窓から取り出すのは諦め、ブリーフの腰ゴムを掴んで引き下ろす。
「……二日の間に、だいぶ溜まっちゃったからね。キレイにお掃除するんだよ?」
 根元の方までブリーフを下ろして露出した男茎へ顔を上げようとした、まさにその時、頭上から土橋が言った。
 目に飛び込んできたのは、傘を広げて脈動している男茎の首回りに余った皮に沿って蔓延る恥垢だった。途端に顔面をビタビタと叩かれた時に嗅がされた痛烈なニオイが鼻を衝いてくる。
「ううっ……、おえっ」
 胃液がせりあがってきた。いくら観念していても、この強烈な穢物を見せられては躊躇しないわけにはいかなかった。
「ほら、どうした?」
 俯き、ぎゅっと目を閉じる。
 フェラチオをしなければ、今この状況からは解放されない。この男茎の状態なら、きっとすぐに出してくれるだろう。
 さっと顔を上げた。
 だが決心して再度肉傘を見たが、簡単に揺らぐほどの穢らしさとニオイだった。
 なるべく、……なるべく、この粘滓に触れないようにして――。
 背筋を伸ばしていたが、ヒップを少し浮かさなければ先端へは届かなかった。根元を持ち、巨大な亀頭へと唇を近づけていく。
「ちがう、汐里」
 唇を半開きにし、舌を差し出して先端を舐めてやろうとしたところで土橋に額を抑えられた。不審な目を薄く開けて見上げると、土橋が一本指を立てて自分の股間に指し示していた。


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