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《幼虐〜姉妹姦獄》
【鬼畜 官能小説】

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〈制服と麻縄〉-9




「むごぉッ!?」


ドラマの再現ならば、手拭いの猿轡は必須である。
結び瘤を口に収められながら締められ、上唇は宛ら(さながら)カッパの口のように尖り出た。


『へへへ……やっぱり後手縛りじゃねえと屈服感が出ねえよなあ?』

「ぐ…む……ふ…ッ」


特徴的な大きな襟に真っ白い三本線が映え、後手に縛られた両腕は背中と同化している。
もはや両手を使ってバランスを取る事すら出来なくされた愛は背中を僅かに屈め、ペタンとエアマットの上に座り込んでいる。

そんな罪を犯した罪人のように頭を下げている愛の眼前に、首謀者はスマホを差し出して映し出されている映像を見せた……。


「ふお…ッ!?」


涙を滲ませている目を丸く見開いた愛は、その画面を食い入るようにして見詰めた……そこには有名な名物リポーターが、自分たち姉妹の失踪を報道している様子が映っていたからだ……。


{こちらのお店で買い物をした後、愛ちゃんと亜季ちゃんの行方が分からなくなってしまったと言うのです}


亜季と一緒に服を買った店の前で、リポーターは失踪を報道している……ようやく外界の情報を得れた愛は、今が火曜日の朝9時だという事を知った……。


{リポーターの安部さん、今回かなり早いタイミングでの報道となりましたが、これはご両親のご意向を汲んで……なのでしょうか?}

{はい。少しでも姉妹発見に繋がる情報を得たいとの思いから、今回の報道となりました。そこにはご両親の居た堪れない辛さが滲んで……}


リポーターの沈痛な面持ちに、愛は両親の必死さを投影して見ていた。

芸能人として活躍している少女が失踪したと世間が知ったなら、きっと面白可笑しく騒ぎ立てる輩が現れるに違いなかった。
例え何事もなく救出されたとしても、『監禁された』だの『レイプされた』だのと無駄に囃し立てる、無粋で不埒で下衆な奴らの事だ。

その騒ぎは要らぬレッテルを無実の少女に張ってしまうだろうし、ましてや愛や亜季のようなジュニアアイドルとなれば、それが致命傷となるのは火を見るより明らかだ。

いや、例え今回のように本当にレイプされていたとしても、その“騒ぎ”が被害者である少女を傷付けてしまう事に変わりはあるまい……。



『あ〜あ……こりゃあ前園姉妹も“終わった”ね。こんな事件を世間に曝したら、もう芸能活動なんて出来やしないのに』



軽蔑を隠さない長髪男の言葉に、愛は否定的な思いを抱けなかった。

間違いなく世間の人達は、〈汚された姉妹〉というイメージしか持たなくなるだろうし、それはアイドルであっても子役女優であっても、決してプラスに作用するものではない……それは前園愛・亜季という商品の価値の暴落を意味していた……。


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