〈制服と麻縄〉-28
『フヒヒヒ!「チンポが欲しい」って腰振りやがって……』
股間を塞ぐ麻縄から滴る小便に、僅かにだが粘りが混じっていた。
幼気な幼器の流す“悔し涙”を意地悪にも無視して、首謀者はローターだけ起動停止させると、未だに縄に吊られたままの愛を悦に入りながら見つめた。
「ぷ…う…ッ…くふ…ッ」
ローターの振動が収まっていても、まだ愛の腰は前後に揺れていた。
無意識だからこそ、その幼体の深淵に眠っていた淫らな本性が隠される事なく顔を覗かせている……凄まじかった快感の余韻に浸りながら、待ちぼうけを喰わせられっぱなしだった幼穴は、御主人様の“来訪”をいじらしくも熱望している……。
「うぶッ……」
許してやると言ったにも関わらず、首謀者は愛に張り手を加えて意識を取り戻させた。
いや、意識を取り戻したとは言っても心身共に手酷いダメージを受けている愛は視覚すら覚束ず、高熱に魘されているように潤んだ瞳をフラフラと泳がせ、満足に上げられない顔を不規則に揺らすだけだった。
『……自分の子供が行方不明になって、それでも捜索願いを出さねえ親が居ると思うか?』
「ふ…ほふ…う……」
首謀者は愛の顎を握るや首を抉じるように捻り、勝ち誇ったように凄んだ。
何度も張り手を打ち込まれた頬は赤く染まっており、猿轡と唇の隙間から滲むように溢れ出た涎は、首謀者の指に付着した。
『警察が怖くて牝ガキを拉致れるかってんだ……ヒヒッ…俺は死んでもオマエを手放さねえ……何度でも言うぜ?愛…オマエは《俺の物》なんだ……』
「う…むッ!?」
汗だくの頭部を掌で包むと、首謀者は愛の唇をしゃぶるように吸った。
尖り出ている上唇を愛しそうに口に含み、邪魔な猿轡の下から潜るように舌を這わせて下唇を手繰り寄せ……何度も絶頂を迎えた愛を労るようにして、首謀者は愛を抱擁し、唇を重ね続けた。
『フヒヒヒ……これだけ言われても、やっぱり「嫌」か?俺みてえなクソオヤジのペットにはなりなくねえか?……じゃあ気が済むまで叫べよ……「パパ助けて。ママ、愛と亜季は此所に居るのよ」ってなあ……』
「んぶうぅぅぉおぉッ!?」
心の奥底に燻っていた感情を叩き付けるように、首謀者はローターのダイヤルを目一杯に回した……愛は目を剥いて悲鳴をあげると、それと同時に全身を爆ぜさせ……そして、「もう許して欲しい」との懇願の瞳を首謀者に向けると、身体のアチコチをビリビリと痙攣させながら、ただの肉塊へと堕ちた……。
『ヒッヒッヒッ……ザマア見やがれ………ふぅ〜、これで気分がスッキリしたぜ……もう撮影はいいだろ?』
『もう充分。充分に撮れましたよ。これ以上は本当に壊れてしまいますからね』
満足げな首謀者の横で、愛は手下の男達の手によって吊り縄から外され、後手縛りのままエアマットの上に仰向けに寝転がされた。
もう両脚は自由になっているのに、愛はだらしなくも股を開く格好で寝そべっており、まだ止んでいないアナルバイブの振動に、下腹部は緊張と弛緩を繰り返していた。