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恋のMEMORY
【少年/少女 恋愛小説】

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将来-4

巴ちゃんが変な話をするもんだから、急いで地を蹴り、一条君の家へ向かう。

「心配しないでよー、君なら出来るって。」
「でも、そんな大それた事、僕なんかに。」

丁度一条君が家に風馬君を入れる所で、二人で扉に近づく。

君なら出来る?大それた事?…ま、まさか。

すると一条君が落ち込む風馬君の肩に触れる。

「大丈夫、優しくしてあげるし、アレは君にあげるから。」
「駄目ぇぇぇぇーーーーーーっ!!」
「っ!若葉ちゃん、うわぁ!」

思わず、二人の間を突進してしまった。

「あれぇーどうしたのー?柊さぁん。」
「どうしたの、じゃないよ!駄目よ!二人っきりなんて!」
「えっ?ちょっと、若葉ちゃん?僕らはただ。」
「下着何てちゃんと洗わなきゃダメ!不衛生でしょ!ティッシュだってストーカーじゃないんだからちゃんとゴミ箱に捨てて!」
「???何何!さっきから何言ってるのか全然分かんないよ!」
「……くくぅ。」

興奮する私、それに対して困惑する風馬君、そしてその横で笑いを必死に笑いを堪える
一条君。

「ねぇ、どういう事一条君?さっきも不動産屋近くで誰かと電話してたみたいだけど。」

不動産?風馬君の問いに答える事なく。

「まだだ、まだ堪えるんだ…。」
「?」
「風馬君っ!」
「っ!はいっ?!」
「前にも言ったよね!?友情は良いけど、近づき過ぎるなって。」
「?…違うよ、僕はただ一条君に相談に乗ってもらって。」
「嘘!とかなんとか言ってこれから二人でいちゃいちゃするつもりでしょう!?そして
大好きな佐伯君の履いてた上着や下着、それに彼の汗がたっぷりしみ込んだタオルに彼の
綺麗な鼻水がついたティッシュを記念に持ち帰って大事にはいたり風呂場や寝室でずっと大事に置いておくつもりでしょっ!?」
「………若葉ちゃん、一回病院行こっか?」

基地外でも見るような目で私を見る。

「だって、風馬君には佐伯君への悪い性癖がっ!」
「性癖ってそんな言い方!だから違うって聞いて!」


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