悪戯-2
ちづるはお皿洗いを始めようと
エプロンをつけながら、
タクミの方を見ないで
独り言のように呟く。
「 なんか、 」
「 ん?」
「気を、 使わせちゃって、
ぁの、、」
「なぁーにー?
聞こえない。」
「、、ありがとう って。
言ったの。」
「、 、 、 、、。」
まぁ あれだ
ちづちゃんはモテるし
その割には 鈍感だし
俺への 執着も
足りないように感じるから
だから
俺に騙されて
苛められるぐらいが
「 丁度いい。
と、ゆー事で。」
「 ? 何か言った?」
「 なんでもなーい、、。」
タクミは、
次はちづるに
ななみのDVDを無理矢理一緒に
観る計画を立ててニヤニヤしていた。
ちづるは
そんなタクミには
気がつくはずもなくお皿洗いを
続けた。