エスカレーター-3
2人は電車に乗ると、
吊革を持ち、横に並んで話す。
健が言う。
「っつーか、ごめんって。
タクミ誘ったのは、、
確かに、性格悪いよねー、俺。」
「、 、、、。」
「常盤さん、困ってたねぇ。」
「、、そりゃ、そーだろ。」
「なんか常盤さんてさぁ。
苛めたくなっちゃうよね。」
「、 、、、。」
「や、嘘 嘘ー。
じゃあタクミは来ないよね?
タコパ。 」
「、、、。」
「タクミ来ちゃったら
常盤さん、、
ふふっ また困っちゃう、 」
「行かないとは、
言ってないけど。」
「っ ぇ? 、、、。」
「 っつーか。
行く。」
「ぇーー? なんで?」
「俺を誘ったのはそっちだろ。」
「でもーー、タクミ来ちゃったら
常盤さん 」
「いーんだよ。
とにかく、行く。」
「、 、 、、はい。」
「、 、 、、。」
「、 、 、、。」
しばらくすると
学校の最寄り駅に到着して、
2人は電車を降りた。
それから2人は
学校の話などをして歩いた。
学校に着くと、
いつものように授業が始まる。
健はふと、授業中
前の方の席に座っているタクミを見る。
「、 、 、、。」
健は改めて、
タクミがちづると付き合って
変化したのを感じていた。
以前のタクミは、
もっと平和主義者であり
冷静な人間だと感じていた。
今回のたこ焼きパーティーの話も
以前のタクミなら、
自分は行かない、と
言いそうなものなのに
と、健は考える。
タクミを後ろから見ていると
教師にバレないように
こっそりと、制服のズボンから
スマホを取りだし何やら操作を
している。
「、 、 、、。」
常盤さんにラインでも
してんのかなー
健の予想は当たっていた。
タクミは、ちづるに
こうメッセージを入れた。
【タコパの話
健、またしてたよ。
来いってうるさいから
俺も行く事にした。
バレないように
ちゃんと演技してね♪】
ちづるが、
そのメッセージを読んだのは
お昼休みの時間だった。
職場の休憩室で
そのメッセージを見たちづるは
4人の、たこ焼きパーティーの
画をまた想像して、固まった。