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「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

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エスカレーター-2


ちづるが離れた事を確認すると
2人はエスカレーターに乗る。
先に乗ったタクミが、
後ろにいる健に言う。

「お前、、。 性格、悪いな。」

「ぇー? 何がー?」

「、、楽しんでるだろ。」

「っ んーー、、、 うん。」

「、、、。」

「いや、ごめんってー。
でもあれだよ? 
タコパの話は、したかったのよ。」

「、 、、。」

2人はエスカレーターを降りて、
改札口に向かって歩く。
健が言う。

「俺、、思ったんだけどー。」

「、、何?」

「常盤さんって意外と、、、
社交的ってゆーか。
 皆で遊ぶのとか
  好きな方なんじゃない?」

「、 、、、。」

「なんか、見た感じ、ほら。
どっちかってゆーと、、。
美人だからかな、
 話しかけにくいってゆーか。
ツンとして、、?
とまでは言わないけど。
 1人でいる方が、
  好きそうに見えない?」 

「、 、、。」


「話したら全然、違ったからさぁ。
 どっちかってゆーと、
 普通な、、気さくな人じゃん。」

「、 、、それは、まぁ、
    うん。」 

 俺も 感じてた

  初めて会った時は

 もっと 

  嫌な女だと 
     思ってたし 


  に、しても っ !

   健は 


「健、お前さぁ、、。」

「 ん? 」

「、 、、、。」


「 ?」

「、、直美ちゃんも
    いるんだからさぁ。」

「え? 直美?  ? 」

「だからっ、、なんつーか、ね?
、、、なんでタコパーなんだよ。」

「 ? うち、
 たこ焼き機買ったから。」

「いや、そーじゃなくてっ!」

「タクミ。 定期。」

「〜っ ぁ っ  」

いつの間にか2人は、
駅の改札口まで来ていた。
健は改札口を通り駅の中にいる。
タクミはアタフタと鞄から
定期を取り出す。
混雑した朝の改札口は人が多く
タクミの後ろに並んでいる
サラリーマンがタクミの動作に
「チッ」と舌打ちをした。
タクミは会話に夢中で
それには気がつかなかった。

タクミも中に入ると言う。

「なんでちづちゃん誘うの?」

「え? 
誘ったのは姉ちゃんだよ。」

「、、じゃあ、なんで
 お前が参加すんだよ。」

「えー? 
だって、うちでやるし。」

「 〜っ 、、 」

「あ、ごめんねー?
っつーかさぁ、常盤さんうちに
前、よく遊びに来てた時とか。
 結構話したりしてたのよー。」

「〜っ 、 、、」

「でもーー、、
だからこそ印象違ったから。
また話したいなーとか。
思ったり。 
 思わなかったり。」

「、、、どっちだよ。」

「ぁーー、電車きた 乗っちゃおーよ。
 とにかくさぁ。
いいじゃん。タコパーぐらい。
常盤さんの事、
独り占めしないでよー。」

2人は少し急いで駅のホームまでの
階段を下りて電車に乗ろうとする。
健は冗談のように
そう言いながら笑っていた。
タクミは終始、仏頂面だった。


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