にんじん-2
ちづるは豆電球がついてる
寝室で布団に入り、タクミを待つ。
布団の中でうつぶせになる。
気がつくと、
腰がゆらゆらと揺れている。
「、、 、、 、。」
あ、 れ?
なんか もう 濡れてる かも
「、、、、駄目だ、」
気を紛らわす為、
布団の中でスマホを持ち、
お笑いの動画を見始める。
しばらく見ていると、
脱衣所から風呂場のドアが
バタンと開く音がした。
「、 、 、、。」
ぁ。
あがった
それからタクミの動作の音に
耳をすませる。
洋服を着る音。
ドライヤーの音。
ちづるは時計を見る。
「、 、 、、。」
歯磨きして 、、、
あと 10分
ぐらいかな
ドライヤーの音が止まると、
予想通り歯磨きをしている音がする。
タクミは
歯磨きを終えると1度リビングに行く。
リビングの電気を消して寝室に来た。
ちづるは足音を聞いて
スマホの動画を消した。
仰向けに寝て掛け布団を握りながら
やっと、この時がきたという嬉しさで
胸がいっぱいになる。
思わず顔がニヤけて
それに自分で気がつき、
指で顔の頬骨を押さえつける。
枕元には、
茶色のポーチが昨日のまま置いてあり
準備万端だ。
「、、ちづちゃん?」
「 ん?」
タクミはちづるの顔を見て、
布団の中に入りながら言う。
「寝ちゃったと思ったよー。」
「ぇ? ふふ、、寝てないよ。」
「、、、今日は、寝よっか。」
「 ぇっ 」
え !? ?
「疲れてるでしょー?」
「 〜っ? 疲れてないよ?」
「ちづちゃん。
無理しないで。 ね?」
「、 、 、、、。」
え !?
エッチしない?
なんで?? ?
「エッチなんて、
いつでも出来るんだしー。」
「、 、 、 、 、、。」
今日も ?
今日も 我慢なの?
「 ? 」
「ちょっと、、 待って、 」
ちづるはむくりと起き上がり
布団の上に座った。
「 ん?」
タクミはもう横たわり、
手で頭を支えてちづるを見ている。
「、、なんで?」
「 ?」
「エッチ、、するって
昨日言ってたのに、、。」
「っんーー、、でも
疲れてるならなーって思って。」
「、、、疲れてないよ。」
「そーぉ?」
「うん っ 」
「したいなら、いいよ?
する? 」
「 、、 、。」
あ 。
また だ
なんでだろう
タクミ君と 話してると
なんか
「どしたの?」
「〜っ、、タクミ君も、
したいよね?」
「 え?
んーーと、、
? なんで?」
「だって、!
昨日、、その 〜っ
反応、、 」
「 ぇ?」
「だから、、 〜っ
勃ってたし 〜っ 」
自分が
惨めになる 時が
「昨日? そーだっけ?」
「〜っ! 、 、、。」
「 ?
まぁ、いーや。
したいなら、しようよ。」
「 〜っ 、 、、」
「ん? ぇっ? 」
あれ?
え?
涙 ?
なんで ?? ?