健とちづる-3
健は射精した。
ぼんやりとティッシュの中の
精液を見つめる。
「、 、 、、、。」
常盤さんで
出しちゃった
でも、、
うん。
常盤さんは
「、、、可愛い。」
健はボソッとそう呟くと、
ティッシュを捨てる。
パンツとズボンを履いて
部屋の電気を消してベッドの中に
入った。
眠ろうとすると着信音が鳴った。
枕元に置いてある
スマホを手に取り見ると
画面にラインの文字が浮かび
メッセージが入った事を知らせている。
【寝る前に電話するって
言ったじゃん。 】
「 ぁ 。」
直美だ
忘れてた
、 、 、 、、。
既読つけるの 面倒
眠いし
んーーーー
ここは っ !
「寝ていた。とゆー事で、、。」
健は、明日の直美への言い訳を
考えながら眠りについた。
***
健は、ドーナツ屋で再び
タクミの顔を面白そうに眺める。
タクミが不機嫌そうに言う。
「嘘は、、別に?
そんなに
下手じゃないと思うけど。」
「へーー?
そうなの?
タクミが知らないだけじゃない?」
「 はぁ? 、 、、。」
何言ってんだ こいつは
お前が
何を知ってるっつーんだよ
「ちづちゃん、可愛いねぇ。」
「、 、、、。
それ、やめろって。」
「? 何を?」
「、、、。呼び方。」
「えーー?
りさちゃんはOKだったのにー?」
「 ?」
りさちゃん?
「覚えてない?
タクミが付き合ってた頃、、。」
「?」
「っつーか、呼んでみろよって
タクミふざけて言ってたじゃん。」
「、 、、。」
あ 。
なんか
そういや そんな事
あったよーな
タクミは思い出す。
2個年上のりさと、付き合っていた頃。
高校の先輩だった為、
タクミとりさが付き合ってた事は
友達は皆、知っていた。
友達の前でもタクミはりさの事を
『りさちゃん』と呼んでいた。
健は冗談のように自分も
タクミに
「りさちゃんは?」
と、話したりしていた。
ある日、学校の裏庭で
タクミが男友達と一緒にいると
りさがタクミに近づいてきた。
タクミは、一緒にいた健に
楽しそうに
『りさちゃんって
本人に言ってみてよ。』
と言う。
健は笑いながら慌てて
『それは無理!』と断った。
そんな事を思い出すと、
タクミは言い訳のように
健に言う。
「だって、、。
あれだろ、
さっきも言ったじゃん。」
「ん?」
「あんなだけど、、一応
大人だから。」
「、、、 ふふっ 」
「、、、。」
「分かったよ。
常盤さん ね?」
「、 、、、。
お前さぁ、 」
「んっ?」
「、 、 、、。」
ちづちゃんに 何か、
、 、、、 、って
する訳ない か。
でも なんだ?
なん っか
嫌な
「? なーに?
常盤さんに変な事、
してないからね?」
「、、、別に。 俺は、 」
「優しくしたよー?
手当てとか。」
「 え?」
「まぁ、、ちょっと、
からかっちゃったかも
しれないけどーー。」
「〜っ! 、 、、、。」
「まぁ、ちょっとだけだから。
許してよ。」
「、、全然。いいけど。」
「 そーぉ? 、、、。」
うっ わーー
全然 よくなさそーー
っつーか。
『常盤さんで 出した』
なんて言った日には
俺
殺されちゃいそ、、、