3月-1
3月になった。
タクミは学校やバイトが終わると、
ほとんど毎日ちづるの家で
過ごしている。
母親が居ない生活が長く続いていた為
タクミは洗濯も自分でしていたが、
今はちづるの家でやってもらう事が
多い。
ある日の夜。
ちづるは久しぶりに友達の知可子と
飲みに行く事になった。
タクミにはその事を伝えていて、
タクミは夜、自分の家で過ごす。
弁当を買い、自分の部屋で
それを食べながらテレビを見る。
その後シャワーを浴びて、
部屋に戻りベッドの上で
漫画を読んでいた。
読み終わり、時計を見ると
1時を回っている。
枕元に置いてあったスマホを持ち、
ちづるからメッセージが
入っていないか確認しようとすると、
タイミングよく着信音が鳴る。
ちづるからメッセージが入った。
【今帰ってきたよ(^-^;
なんか知可子、
凄い酔っぱらっちゃってたー(笑)】
【おかえり。
こんな時間まで?
何時から飲んでたんだっけ?】
【5時】
【長っ!】
【だよねー(笑)
なんか、
ベロベロだったから送ったの。】
【そーなんだ。
明日、行って大丈夫なんだよね?】
【大丈夫だよ♪】
【ドリア食べたい。
前作ってくれた、
きのこ入ってるやつ。】
【分かった(^o^) 明日作るね♪】
【ありがとーー。】
【じゃあ、シャワー浴びてくる。】
2人はラインで、そう話した後
おやすみのスタンプを送りあった。