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尚代
【SM 官能小説】

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暑い夜-2

 電話を切って、ほっとした表情でベッドに腰掛けた。そしてコニャックを、また一口飲んだ。たちまち,身体が熱くなった。
 なんとなく,身体がムズムズするような、腰のあたりが疼くような感覚が拡がっていた。コニャックのせいか、身体全体が汗ばんでいた。
 ベッドから立ち上がり、壁際のチェストの下着の引き出しからゴルフボールほどの大きさのピンク色をした小物と化学カイロを取り出した。化学カイロの袋を破り、揉みながらベッドの枕元のボードに近づき、ピンク色の物を包むようにして置いた。
 それから、ベージュのネグリジェを脱ぎ、隣に並ぶ夫のベッドに置いた。ネグリジェの下は同じベージュ色のパンティ一枚だった。充実した、たわわな乳房が露わになった。膨らみきって少し垂れているが、それが人妻らしさを充分に醸し出している。
(ああ、さっぱりするわ)
 静かなエアコンが爽やかな涼風を送ってくる。涼みながらコニャックを口に少し含み、勢いを付けてベッドの端に腰を下ろした。重そうに乳房が上下する。
 尚代の乳房は、乳輪と乳首の大きさのバランスがほどよくとれていた。乳輪は比較的大きめで乳房のボリューム感がいっそう増して見える。乳首は子供を産んでいないことを示すかのようなピンクに近い褐色をしている。少し陥没気味だが、勃起すると見事な円筒形に変わっていく。そして乳房は、乳輪の麓で二段になっている。尚代の自慢の乳房だった。
 エアコンの静風で汗ばんだ肌がサラッと乾いていく。
 ゆっくりとベッドに横になり,仰向けになった。乳房が重みで崩れ、左右に分かれる。 尚代は両手を乳房の裾野にあてがい、ゆっくりと揉んだ。慣れた手つきで頂点を指ではさみ、掌で乳房全体を押し潰しながら、挟んだ指先で硬く尖り出た頂点をこねる。
「はぁっ……」
 半分開いた唇から白い歯が覗く。喉の奥から息に混ざった女の声が出てくる。
 頭の中にいやらしい情景をおもい浮かべると、身体が自然にくねってしまう。
 ベッドの枕元のボードに手を伸ばし、室内の目映い明かりを消し、赤暗い常夜灯だけにする。気分が落ち着いて、行為に集中できる。
 ほどよく脂ののった腰に両手を伸ばした。腰を浮かせ、パンティを一気に下げ、足首から抜き取る。
 部屋全体が常夜灯で赤色に染まった中に、尚代の裸身が白く浮かぶ。今まで見えなかった両腿の合わせ目に漆黒のまとまった翳りが見える。
 右手が女性独特の下腹部の曲線の上を黒い繁茂に向かって伸びる。

 尚代はこのとき階段を上ってくる静かな足音に気づきもしなかった。
 夫のいないこの家で、思う存分自分だけの淫らな世界に浸ろうとしていた。幸か不幸か、二重のガラス窓と雨戸のおかげで、これから始まる淫靡な姿や雌の声は外に漏れることは無かった。

 陽の匂いのするシーツが実に肌に気持ち良かった。ゆっくりと膝を立て、Mの字に開く。右手が漆黒の上で乾いた音を立てて蠢いている。ポッテリした女の丘で指先が器用に動いて、縮れた毛を掻き分け、絡まった陰唇をほどいて女の溝を露わにしていく。
 伸ばした人差し指の先に生暖かい湿り気を感じた。さらに伸ばすと肉壺の口に滲み出た蜜液に触れたので指先で掬った。
左手は秘裂の合わせ目にある女の象徴の包皮を根元まで剥いていた。夜気に触れたそれはすでに赤々と硬く尖り出ていて、右手の人差し指のいつもの愛撫を待ち望んでいた。
「あん……あああぁぁ」
 触り慣れた人差し指が尖りの上で円を描き出した。




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