第18章 電気責め-3
第18章 電気責め(3)
マヤはゆっくりと指の腹で何度も美弥の茶褐色の土手の膨らみをなぜながら、ツボを探していた。ツボは皺のよった土手の膨らみの大きな所にあるようで、何度も指で押して位置を確認していた。
「あったわ。ここね」
マヤは自分に納得させるような口振りで確認した。
「覚悟はいいわね。さあ打つわよ」
「ぎゃっ。痛いぃぃ……」
マヤは左側のツボに針を刺した。プツッという音がして三センチは入っただろうか。
「うっ……ううん」
ゆっくり液体を注入していった。
「何を打ったのですか。麻酔薬じゃおもしろくないわ」
不満そうなバイヤーの夫人からの疑問だった。
「私たちの国では、麻酔無しで行うのが普通で、痛みに耐えるのが大人になる試練なのよ」
慌てたサキは説明を始めた。
「注射すると女の蜜がいっぱいでてきます。中身は媚薬です。うんと感じさせてクリトリスを勃起させるためなのです」
右側の土手にも針をさした。美弥が呻いて、腰を振った。しかし腰はビクとも動かなかった。刺したところがポッチリ膨らんだ。
バイヤーの夫人が納得したように肯いている。
マヤが左手をクリトリスの根元にあて、芯を捏ねるように揉みはじめた。
恐怖心でポッテリとした赤褐色のクリトリスの亀頭には、まだ勃起していないのか、 表面に数本の縦皺が見えた。
「いやっ。……やめて。お願い……」
「いい気持ちでしょ。でも、この感覚は今日で最後よ。よく味わいなさい。……さあ、もうすぐカチンカチンになってくるわ。いいこと」
マヤが左手の人差し指と親指でクリトリスをジワジワと挟み始めた。リズミカルにクックッと挟さんでは緩めることを繰り返した。
「今、クリトリスを勃起させています。即効性なので直ぐに大きく硬くなってきます。触ってみますか」
サキが言うと、バイヤーたちが椅子を動かして立ち上がり、めいめいが思うままにクリトリスを触って確かめている。特に夫人たちは興味があるのか、指で摘まんで顔を見合わせて何かを話している。
やがて揉んでいるうちにしだいにマヤの指先に硬いしこりが感じられてきた。
「まあぁ、硬くなってきたわ」
夫人の一人が叫んだ。
「全くぅ……もう、女だねぇ」
マヤが美弥の耳元ではなしかけた。
美弥もしだいにリラックスしてきたのだろうか、自分でもだんだん下腹部が熱くなってくるのがわかった。注射の効果だった。
「あふうぅ……」
もっこりと乳首も起きあがってきた。花弁が硬く強張って立ち上がっている。秘裂の内側は蜜液でキラキラと天井のライトを反射させていた。
「ふん。もう感じ出してきたじゃない。まだ五分も経っていないわよ。……でももう少し続けてあげるわ。久しぶりでしょう。こんなに優しく揉まれるのは」
「あああん」
美弥の鼻孔がヒクヒクしている。恥骨がゴクンと鈍い音を立てて緩む音がした。ドクッと蜜液が湧いてきた。花弁の内側がトロトロになってきた。
「さあ、そろそろいいかしらね」
マヤは細目の針の付いた注射器を手にした。
「中身は生理食塩水で,勃起したクリトリスをさらに大きく膨らませます。それから何をするかはお楽しみです」
そう言ってサキが準備ができたことを伝えると、バイヤーたちは椅子に戻った。
「ああっ。いやぁっ……」
ふと、正気に戻った美弥が叫んだ。左手をクリトリスから離さなかったのでマヤの狙いが予想できた。懸命に腰を振って、針から逃げようとした。
しかし所詮無駄なことだった。
「さわがないで。さあいくわよ」
その一言で美弥は動かなくなった。その間、マヤの左手は硬く大きく成長したクリトリスを捕まえて、指先で女の尖りの先端をプルンプルンと円を描くように撫であげていた。恐怖とは裏腹に強烈な快感が背筋を走って、美弥の身体はビクビクと痙攣し続けている。襲ってくる快感に大声を上げてしまいそうになるのだが、理性と恐怖がそれを押さえ込んでいた。
「うっううっ……」
それでもこらえきれずにくぐもった声を上げていた。
その度に顎が上がり、ヒクヒクと小刻みに顔が後ろに仰け反っていく。しかし目だけは針先から離れなかった。
突然、フッと視界から針が消えた。
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