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ゴヤ・シンドロームの男
【その他 官能小説】

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隠者-1

 俺は心臓が脈打っていた。

 ここは若者が比較的多い通りだ。

 十代から二十代前半の若者たちが遊びや買い物に集まってくる。

 そういう施設が集中しているから、自然と集まるのだろう。

 幸いなことは屋外で過ごす者が多いということだ。

「ピーピング、ピーピング、ピーピング。若い女だけが裸に見える」

 俺は誰にも聞こえないように小声で言った。

 すると文字通り若い娘だけが裸になって見えた。

 これは刺激的だ。心臓が裏返ってしまうのではないかと思った。

 正面を胸の膨らみも乳輪も乳首もさらけ出した娘達が談笑しながら歩いて来る。

 ブラジャーをしているはずだが、それによって寄せられたり上げられたりせず、歪みのない自然な膨らみを見せている。

 つまり自動的にに補正されて見えている訳だ。

 恥毛もパンティに押さえられて平たく潰されているはずだが、ふんわりとして風にそよいでさえいる。

 自動補正機能バンザイだ。

 気がついたことは他にもある。

 ある程度大きな胸の場合、若干自重で垂れ下がるということだ。

 ウエストの細い女は胸も平らに近い。

 また乳房の位置も比較的高い位置の娘もいれば、お腹よりに下がっている娘もいる。

 だが、胸板と乳房の境目が比較的はっきりしている娘は、乳房の存在感があってAカップ程度でも男心をそそる。

 一方Bカップ程度でも胸板と乳房の境界線が曖昧な娘は太った男の胸を見るようで一向に感じるものがない。

 たまに理想的なボンキュッボンの歩く砂時計のようなプロポーションに出会うことがある。

 そういうのに出くわすと、珍しいパンダを見るような目で見てしまう。 

 おヘソの形にも様々な種類があった。

 やはり締まったヘソの方が感じが良いし、中にはエクボのように引っ込んでいて、ウエストの動きとともに微妙に表情を変える魅惑的なものもある。

 それよりも後ろ姿になったときのスタイルで気がつくことがある。

 お尻の形だ。

 大抵のすらりとした女性はお尻の側面の肉が削げ落ちている。

 つまり尾てい骨を頂点にして逆台形のような先細りのヒップなのだ。

 そういうヒップを見ると何故か悲しくなって庇ってやりたくなる。

 不憫な妹のお尻を見るようで、同情は湧いても全然劣情が湧かない。

 だが筋肉質で閉まった身体の娘はお尻にもしっかり肉がついていて台形に近い形をしている。

 そういうヒップを見ると背後からブスリと突っ込みたくなるのだ。

 服を着ていてもそういうことはある程度わかるが、尻肉の弾力や艶までは分からない。

 特にウエストからお尻にかけての末広がりなヒップは最高だ。

 しかもヒップのトップの部分、つまり一番肉が盛り上がった箇所が上にあるのは、バストの場合と同様、若さと活気があふれていて好ましい。

 俺の心臓は自分でもはっきり音が聞えるほど激しく打ち付けていた。

「どっくん、どっくん、どっくん、ドンッドンッドン!」

 俺の心臓は壊れてしまうんじゃないかと思ったくらいだ。

「おい、お前。そこで何してるんだ?」

 俺ははっとしてその男の声がした方を見た。

 確かに低い少年の声だった。

 だがそこに立っていたのは……。
 


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