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ゴヤ・シンドロームの男
【その他 官能小説】

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隠者-2

そこに立っていたのは……裸の少年……いやいや、胸も膨らんでいるし、一物を股間に下げていない正真正銘の『娘』だった。

 だが肩幅があって、鎖骨もくっきりして逆三角形の上半身なので、胸を押さえて服を着れば男に見えるかもしれない。

 顔は精悍な男顔だが、やはりもとは女なのでその分童顔で美少年に見える。

 髪は完全に男性的なショートカットで野性的な狼ヘアだ。
 
 正面からだと尻は見えないが太腿の筋肉から想像すると弾力のあるゴムマリのようなヒップに違いない。

「グンピーピ、グンピーピ、グンピーピ」

 俺は小声でそう呟くと自分の視覚を元に戻した。

 するとそこには最新のファッションを着こなしていた『少年』が立っていた。

 背丈も結構あるので、凄んで俺を睨んでいる様子を見ると、何も知らなければ俺もビビっていたかもしれない。

 予想通り胸の膨らみは何かで締め付けて隠しているようだ。

 いかにもヤンキー風にスタイルを極めていて、肩を怒らせて首を傾げて三白眼で睨まれれば大抵の男は逃げ出していたろう。

 だが俺は相手が少女だと知っていたのでその分落ち着いていた。

 俺は腕を組んで睨んでいたその『少年』に話しかけた。

「俺のことかい? 何をしていたって?」

「ああ、そこに突っ立って女ばかりジロジロ舐めるよう見つめていただろう?」

「その通りだよ。理解者が現れてくれて嬉しいぜ」

 俺は両手を広げて近づくと『少年』の両肩を掴んで、笑顔いっぱいに揺すった。

「ボクンッ」

 俺は腹パンを貰っていた。こいつ只者じゃない。

 俺は前のめりになって、それでも相手の両肩から手を離さずに言った。

「いってぇぇぇなぁぁ。ひでぇ挨拶じゃねえか。なんで殴るんだよ?」

「女をジロジロ眺めて妄想している変質者を理解する積りはないんだ。
 
 目障りだからどこかへうせろよ」

「なるほどそういうことか? だがお前も男だろう。

 それなら男心を理解できる筈だ。

 男ってそういうもんだろう?」

「えっ」

 その時『少年』は嬉しそうな顔をした。

 案の定、そいつは男扱いして貰いたがっていたようだ。

「俺はガールウォッチングを趣味にしているんだ。

 例えば向こうから来る五人の女たち、お前なら順位をどうつける?」

「順位ってなんだよ? 人間は平等だろう?」

「ヤンキーのくせに、人権問題を持ち出すのか?

 つまりお前が男として抱きたい女の順番を言えよ」

「そ……そうだなぁ……あの黄色い服の子、水色のTシャツの子、ジーンズの子、ホットパンツの子、そして水玉のドレスの子の順かなぁぁ?」

 おれはその間彼女たちの裸を見て自分なりに順番をつけていた。

「お前は顔とか服装で順位をつけていたようだが、俺はちょっと違う。

 黄色い服のは服装センスも顔も良いが、鎖骨が貧弱だ。

 鎖骨が貧弱だと胸も尻も貧弱なことが多い。

 少し猫背気味だし、身体全体に力がない。

 多分便秘気味か冷え性だろう。

 お前が最下位にした水玉ドレスのは胸も尻もあって抱き心地は良いから俺的には上から三番目くらいだ。

 一番はお前が四番目にしたホットパンツだ。

 顔は地味だが、スタイルが良い。

 特に足と尻が最高だ。

 お前が二番目にした水色のTシャツは胴長で足が短い。

 顔は可愛いが手足が短い分ホットパンツの比ではない」

 感心したように『少年』は俺を見た。

「あんた凄いな。その道の権威って感じだぜ」

「ああ、悪いが、俺が見れば女の身体の良し悪しは分かる」

「じ……じゃあ、俺はどうだ? さっきの女達と比べて何番目くらいだ?」

 『少年』は咄嗟にそんな失言をした。  


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