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続・華麗なる転身
【SM 官能小説】

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第16章 胎児の交換-4

第16章 胎児の交換(4)

「よし、さぁ、こじ開けるわよ。……痛いからね」
 芳子は目を閉じた。マヤが金属の棒を使って子宮口をこじ開けていく。
「いいっ、痛い。……痛いぃぃ……」
 少しずつ直径を変えて、しだいに大きく拡げていく。
「うぅん。……もう止めてぇ、ううっ」
 麻酔をかけないため、痛みは想像を絶するものだった。脂汗が額に浮き出ていた。肩でハアハアと大きく息をしていた。
「いたたたたた!……止めて!……止めて!」 
「ユキ!……うるさいから、鎖っ!」
 あわててユキが芳子の口に太い鎖をかませ、頭の後ろで止めた。
「さあ、これからもっと痛いわよ。鎖を噛んで我慢ね」
「ううっ……」
 鎖の横から涎が垂れ始めた。ガチガチと噛む音がする。
 つぎに吸引機の先端を子宮内に入れた。
「ユキ!……吸引よ。……引いて」
「はいっ」
 掃除機と同じ原理で、胎盤や死亡した胎児がバラバラになって、どんどん吸引されて体内から出てきた。先端が子宮内部をつつくのか、その度に芳子は腰を跳ねて痛がっているた。
「うぐっ……うぐぐぐぅぅ」
 顔が涙でグチョグチョになっていた。
 子宮の中のものがほとんど出ていった。しかし子宮はほとんど収縮していなかった。
 マヤは、吸引機を取り出した。
「やっぱり、アメリカ式は早いわねぇ……超音波っ!」
 手際よくユキが、半球カップがついた硬質ゴムのパイプをマヤに手渡した。ちょっと見は、聖火などに使われる松明をうんと小さくした形に似ている。
 マヤは半球の方を頭にして、膣の中に静かに納めていった。
 そして半球カップを子宮口にきっちりはめた。
 棒状の器具を筒状になっているゴムのパイプに差し込んでいく。器具の先端は半球カップの中心から子宮内部まで侵入した。
「食塩水……入れていいわよ」
 マヤが考えた、子宮内を綺麗に清浄する器具だった。ユキが子宮内部に生理食塩水を注入していく。
 子宮の空所はそれほど大きくない。
「むふぅっ」
 冷たい感覚が伝わるのか、芳子が声を上げる。
 子宮内部がたちまち食塩水で一杯になっていった。
「ううん。ううっ、……」
 冷たい食塩水で子宮が冷やされた。
「さぁ、痺れるわよ!……こらえて!」
 めずらしくマヤが芳子に声をかけた。
 マヤが器械のスイッチを入れた。キーンという高音の振動音が聞こえてきた。
「ああああ。……うあぁぁぁ……」
 子宮の内部にまで入りこんだ器具の先端部には超音波振動の発生器が付いていた。それが振動を始めた。
 超音波で、細かい汚れや不要になった子宮壁を取り除くのだ。ゆっくりと子宮内の汚れた生理食塩水をポンプで排出し始めた。褐色の食塩水が流れ出してきた。
「うがぁっ。……うぐっ、ううぅ……」
 芳子は泣いていた。子宮全体が通電されたように激しく身体の内部で揺れ動いていた。歯がガチガチ鳴って鎖が音を立てる。身体が震え続けている。尿道口から、ときどきチョロッと尿が漏れ、秘唇を伝って垂れていく。
 しだいに子宮から流れ出てくる食塩水が無色になってきた。
 芳子の叫び声が続く中、超音波洗浄は、短時間で終了した。
 肛門が大きく開いていて、いつのまにか黄土色の柔らかいものが貼り付いていた。
 機械を子宮から取り外したあとも、芳子は子宮だけでなく全身がいつまでも細かく震えていた。
 ユキが芳子の顔の汗を拭い、口に噛んでいた鎖を緩めた。
「初めて試したわ。……うふっ、私の方が緊張したみたい」
 マヤが自分の額の汗を拭いながら、青ざめた芳子の顔をのぞき込んだ。
「赤ちゃん、可哀想だったわね。それで、今、子宮内の掃除が終わって、綺麗になったわ。……ところであなた。永遠に子どもを宿していたいと思わない」
「えっ」
<第16章 胎児の交換(4)おわり この章つづく>


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