第15章 バイヤーの要望-2
第15章 バイヤーの要望(2)
「レミっ!……薬を」
レミが手にした注射器の入った媚薬を、マヤが百合絵の腕に打った。
「即効性よ。すぐに効いてくるわ」
所長は下卑た笑いをしながら効果を確かめるかのように百合絵のそばに近づいていった。
「どれどれ、そんなに効くものかね」
所長の視線の先は、もちろん百合絵の繁茂の下の翳り花だった。
マヤは、女のその部分のどこがおもしろいのかといった顔つきをして、蔑んだ目で所長の行動をみている。
サキはマヤと獣姦ショーの打ち合わせをしてから友子の様子を見に行った。サキが出て行くと、レミは上目使いで恐る恐るマヤを見ていた。
すると、突然、百合絵の声が聞こえてきた。
「いやっ。……何するのよ」
所長は百合絵の股間に手を入れていた。
「止めてぇ!……あぁぁ」
所長の手が黒い茂みの中に隠れて動いていた。口元に卑猥な笑みを浮かべていた。
「聞き出した後の処分は……いつものとおり……ですのね?」
あきれた顔で、マヤが所長の耳元でささやいた。
「ああ、たのむ。……」
所長は、いやらしい目をしたまま、視線を手元にとどめたまま肯いた。
「もうお二方の仕上げは上々で評判は最高です。……毎回、買い手は満足しているということですわ。……早く次のをと、もう矢の催促でしてな……ところで、おおっ、薬の効き目は早いなぁ」
百合絵が、呻いて腰を浮かしていた。所長の指が女の溝に入って蠢いていた。
「ううっ」
百合絵は頭をガクガクと仰け反らせていた。女の溝の奥を激しくかき回されている。
「ところで、この女はかなり年も食っているが、……使えますかな?」
所長が手を溝の奥に差し挿れたまま、マヤの顔を見上げ、笑いながら訊ねた。
「まあ、普通では……高くは売れないでしょうね。……何か使えそうな所を利用して見せ物にでもできるようにしましょう」
後は頼むと言わんばかりに、茂みから手を抜いた所長は、百合絵の乳房で指先を拭った。
望まない刺激に、無理矢理興奮させられ、肩で息する百合絵の乳房には、拭った跡が光る筋になっていた。
薬効のせいで、百合絵は亀裂からは愛液がしみ出していたことに加え、おびただしく失禁していた。
マヤの命令で、レミは百合絵の全身を念入りに拭っている。その柔らかな肌への刺激で気持ちよくなり、くすぶっていた百合絵の官能は一気に燃え上がっていった。
「ああ……あっ……」
レミの動きとともに、百合絵は呻きながらのけぞった。
呆れるほどの愛液が溢れて亀裂を潤し、秘裂の下端から垂れ落ちていく。
「レミ、襞のあいだの汚れは、舌で砥めて清めるのよ。すこしでも汚れを残したら、容赦ないわよ」
「はいっ。マヤ様」
レミはかつてマヤの指示通りにできなくて、何度が鞭打ちの罰を受けたことを思い出した。手にした鞭を鋭く空鳴りさせながら、近づいてくるマヤの姿を思い出し、レミは脅えながら、百合絵の秘裂を舌を使って丁寧に舐めている。
マヤはレミの肩ごしに百合絵の秘所を覗きこんでいる。
「まあ、ずいぶん派手に粗相してしまったのね、百合絵さん。……あなたもこんなに淫乱だったのね」
尖った爪の先で、マヤは、百合絵のよく締まった菊の蕾を翻弄している。
「ああ……」
百合絵は、熱い悲鳴をあげた。媚薬の誘う官能の炎は全身をかけめぐっていた。
「レミ、ほらっ!……ここがまだ綺麗になっていないじゃないの。……怠けると承知しないよ」
鞭より怖い鋭い一言が、レミに浴びせられた。レミは慌てて百合絵の羞恥の谷間に顔を埋め、再び舐め始めた。
「むむ……あああっ……やめ……てぇ……」
レミの舌は、細かな襞のひとつひとつを克明に清めつづけた。それはマヤの期待通り、百合絵を耐えがたい魔性の痺れに追いこんでいった。
「ああ……あっ……」
百合絵の身体は火照ってきていた。自分では抑えきれず、顔も赤く、すっかり上気している。腰が疼いて、男を求めて蠢いている。
「レミ!もう、いいわ。……どう、百合絵さん、ご気分は……」
マヤが百合絵の中心部を二つに割った。
「あらっ……きれいだこと……」
秘裂は、まるで処女そのものの色彩を放っていた。
「まあ、これは……」
身体に比べ、比較的小さい花びらだった。
咲いている花びらを開くと、女芯から溢れ出た蜜によってピンクの秘肉が光り輝いていた。そして、その頂点にある愛らしい女の突起が精一杯に膨らんで、男を待っているかのように小刻みに痙攣している。
よく見ると秘所は充分熟していた。秘唇そのものは、充分磨きこまれ、使い込まれた年増女のそれにも似ていた。
「本当はここで男に抱かれて、挿入されて昇天したいんでしょうけど、……残念だけれどそれは叶わないことね。……ふふふ。……せめて片手だけ自由にしてあげる」
マヤは、百合絵の右手を自由にした。
それはエロティックな罠だった。強力な媚薬の効果と、レミの巧みな舌で煽られた女の炎を、すでに理性で消すことはできなくなっていた。
「セルフサービスで心ゆくまで遂げなさい」
周囲の嘲笑を意識する余裕は、もうなかった。
「ああ、……だめぇぇ……我慢できない。許してぇ……」
みんなが見ている前で、百合絵は右手を股間に伸ばしていった。そして女の蕾を指ではさみ、激しく蠢かし始めた。
百合絵の悩ましい息づかいと、シーツの擦れる音が沈黙の中に響く。
やがて、淫靡なな喘ぎがなまなましく続き、最後の短い呻きをもって、痙攣とともに果実を摘みとってしまった。
<第15章 バイヤーの要望(2)終わり この章つづく>