第14章 女の崩壊-3
第14章 女の崩壊(3)
「どうでしょうか、ハイジは?……まだ、お相手できてます?」
マヤがユキを連れて部屋に入ってきた。
二人は、ソフトレザーの姿から、薄い水色の診療着に着替えていた。
ユキのはいている水色のスラックスの股の部分に、暗い色のパンティが透けてみえる。かがんだとき、尻に浮かぶパンティの斜め線が左右非対称になっている。しかも中心から少しずれていた。
髪がほつれ、顔もうっすらと赤く、崩れた妖しい表情をしている。
マヤとの戯れの跡を示していた。
マヤによって短い時間で何回か逝かされたのだろう。たぶん、充分な余韻に浸る間もなく、慌てて身支度したあらわれなのだろう。
一方、マヤはベッドの上でダウンしている美弥を冷たく見降ろしていた。
「ユキ!……あれ、持ってきて……」
「はいっ」
ユキが掠れた声で返事をして、細い注射針の付いた注射器と褐色のアンプルを持ってきた。マヤは注射器にアンプルから薬品を吸い上げている。
マヤは、死んだように身じろぎもしない美弥を、見おろしている。
「さぁ、脚を開くのよ」
腿をペンペンと叩いて足を開かせた。マヤは、熱い蒸しタオルでぬぐった秘裂を、さらにアルコールのしみ込んだ脱脂綿で入念に拭って消毒した。
「どこへ注射するの?……」
千葉がふしぎそうにのぞきこんでいる。
「ここよ。……ここんとこ」
「うおっぉぉ!……うそだろうぅぅ……」
千葉は目を丸くして、指をくわえたまま、脱脂綿で揉み込んでいるマヤの手もとを凝視している。他の男たちも言葉も無くして見入っている。
「おい、……大丈夫なのか?」
足立はさすがに心配そうだ。
「初めはふくらむわ。……でもだんだん吸収されて、また一段とスケベになってくるわよ。皆さんの要望に、またお応えできるようになると思うわ。……それに、ちょっと赤くなって可愛く見えるわよ」
マヤは、注射器をすかし見て空気を抜いた。
「脚を押さえて……」
ベッドの上で坂藤や千葉は力をこめて美弥の脚を押えつける。
マヤが腹の上へ乗って、胴を固めた。
「いい?……こたえるわよ。さぁ、力を抜いて……」
「はい……」
小声で応えた美弥は、全身の筋肉をゆるめていった。
針を刺される場所は消毒された感触でわかった。女の恥ずかしい部分、その中でも、とくにデリケートな感覚が発達した部分だった。
「ユキ!……花びら拡げてちょうだい!」
「はいっ」
さっとユキが近づき、両手の指で拡げた。手を伸ばし、頭を低くし、尻をあげて四つん這いになった。
抜け目ない足立がそっとユキの尻にまわり、狭間を覗いた。透けて見えるパンティの底の部分が一段と暗く見え、スラックスに舟形のシミが浮かんでいた。
「皮も……」
ユキが指先を上手に使って包皮を剥いた。
マヤに抱かれたユキの身体からは、艶めかしい女の強い香りが漂い、男たちの鼻をくすぐっている。
美弥は冷たいアルコールで拭かれて、乾いた疼きを感じていた。
マヤが左手で包皮が剥かれた根元を摘まむ。指の中でコリコリとした芯をしごくと、頭が硬く膨らんで飛び出してきた。
細い針が、グサッと縦に突き刺さった。瞬間、ビクッと美弥のからだが跳ねた。
「うぐぅ、……うっ、ううう…」
ものすごい痛みに声も出ない。金縛りにあったように動けない。美弥はうなるしかなかった。
「もう、いいわよ。……みんな、手を放して……大丈夫よ」
マヤは針を突き刺したまま、押さえ込んでいた三人をどけた。
「さっ、静かに……脚をもう少し開いて……あばれると針が折れちゃう……」
「うっ、うう、……やめ、……てえぇ」
美弥が哀願する。
「これで、今晩の後半戦は大丈夫ね。……あらっ、殿方は大丈夫なのかしら?」
男たちは、もちろんと、屹立も肯いている。
「じゃぁ、ハイジ!……しっかり奉仕するのよ」
美弥はすねてマヤに背を向けている。
「まぁ、真っ赤ねぇ。……ユキ!仕上げを……」
ユキは怪しげな軟膏を掬って、しっかり塗り込めていた。
美弥は、軟膏の媚薬が効いてきたのか、女の芯がズキズキと疼いた。
秘裂からは止めどなく淫汁が垂れ、流れ出ている。
「あっ、可愛らしい。……チョコンとはみ出てるじゃない。ふふふっ」
マヤは笑いながら、ユキと共に部屋を出て行った。
<第14章 女の崩壊おわり >