ホントノキモチ-4
「若葉ちゃーーんっ!」
「……っ!風馬、君。」
僕は地面を思い切り蹴り、全速力で彼女の元へ向かい。
「きゃっ!?」
そのまま強く抱きしめた。
「ごめんっ!本当にゴメン!…君の気持ちも知らないで。」
「…いいのよ、私こそ酷い事した、折角覚悟を決めたらしいのに。」
庭園は割と人気がない、やっぱ広大な自然。
「もう一度、もう一度聞くよ?」
「…。」
「君はお母さんの所に行きたいの?そして僕と離れても。」
すると彼女は首を横に振り。
「お母さんとはいつでも会える、それに後で分かったのよ、どんないかなる理由があっても君と、大好きな風馬君と一緒でいられない何てあり得ないからっ!」
「若葉ちゃん。」
別れる事ばかりが正解じゃない。
「ねぇ。」
「うん?」
「僕の事、抱きしめて?朝一緒に学校に行く時みたいに。」
「良いよ。」
今度は彼女が僕を抱きしめる、そしてそのまま押し倒され、地面に背中を叩き付けられる
葉っぱが風に吹かれ舞う。
「大好き、世界で一番だぁーーい好きっ!」
「僕も!もう何所にもいかないで、いや行かせない!」
僕はくるっとし、彼女にキスをする、両腕を抑えてもう何所にもやらない…と言わんばかりに…。
「一杯楽しもう!君とのデート!」
「うん!」
やっぱり、自分自身に嘘はつけなかった。
次回、40話に続く。