ファンニ-4
二回目は月曜日だった。部活動のあと、直接呼ばれて行った。
「男の人の前でうんち漏らしたの初めて。」
ファンニは持ってきたボトルを開けて早速グラスについだ。
「吐いてたし、おしっこは漏れっぱなしだなんて。私、生きてる意味あるのかな。」
「形、普通だったよ。」
「恥ずかしい。」
「お父さんが憎い?」
「うん。」
「自分も憎い?」
「うん。」
「僕も?」
「違うと思う。」
ファンニはどんどんグラスを空にしていく。
いきなり立って全裸になった。どうやら習慣になっているらしい。
僕の目のまえで股を掻きながらファンニは
「最低の女でしょ?」
濡れて糸を引く指先を見せた。
「僕も自分が最低だと思った。」
「聞かない。」
「僕も女の子、犯したから。」
「なぜ?」
「近くに裸でいて、我慢できなかった。」
「男はみんな去勢されればいいのよ。」
突然、ファンニが吐き捨てるように言った。言ってから、怒りに顔色を変えて
「女なんか、いなければいい。ほら、汚い。」
椅子に腰掛けたまま、ファンニが小便をした。 力むたびにおならが出た。
僕は、水の流れる美しい彫刻を見る思いで
「どうして僕を誘ったの?」
「分からない。優しそうだから。優しくしてほしいけど、虐めたいし、虐めてもほしい。」
ファンニは二本目に取り掛かった。
「ファンニはしたいことあるのかな。」
「分からない。誠と毎日セックス。」
「将来だよ。」
「分からないって言ったでしょ。」
「何か、見つかるよ。」
ファンニが僕を睨みつけた。
言い返される前にと、僕はファンニを抱き上げ、床に倒れこんだ。
「痛いっ! ちょっと、ここ、おしっこで濡れてる。」
腹這いにさせてから、腕を後ろにひねりあげた。ついでにポニーテールを引っ張った。頭を引っ張られたファンニが、引き戻そうとしたとき、縛っていた紐が解けた。僕が手を離すと、ファンニは顔を床に打ち付けた。ばさりと髪が顔を覆った。
「こんなふうに犯さないで! お仕置きみたいの嫌!」
僕は言葉が終わらぬうちに差し込んだ。ファンニは涙を流したが、僕にされるまま、やがて目を回し、再び排泄物の海の底へ沈んでいった。