第10章 始まったバリウムショー-3
第10章 始まったバリウムショー(3)
その間にユキがカーテンに隠れていた大きな肘掛け椅子を美弥の後ろに動かしてきた。
男達が離れたすきにマヤが美弥を椅子の上に追い立て、腰掛けさせた。
素早くユキが美弥の両手を椅子の背の後ろで縛り、両足を肘掛けの上に乗せ、足首を肘掛け部分に縛り付けていった。美弥の両手足は自由が無くなり、膝のステンレスパイプのために女の部分が晒され、丸見えになった。
「さあ、お待ちかねのご開帳です。このハイジの隠れた女の部分を、まずたっぷりとお見せいたします。
ただし、初めにお断りしておきますが、昨日まで、このハイジは奴隷の修行のために木馬に乗っていました。そのため、女の部分は醜く変色しております。驚かれることの無きよう……」
男たちは身を乗り出して、美弥の秘裂を覗き込んだ。
「ううぅむ」
「ああ、無残な……」
股間はユキによってきれいになっていたが、赤紫色の内出血の跡や腫れは残っていた。
新藤に毟られてピンピンと小陰唇の周りに残っていた毛も含めて陰毛はきれいに剃られていた。腫れ上がっていた陰唇もユキの湿布のおかげでかなり腫れは薄くはなっていたものの、まだ赤紫色が強く表れていた。綺麗というにはほど遠かった。また、太腿の付け根の部分の色までは消せなかったようで、太腿からお尻の方へは赤紫色が斑点状に残っていた。
ステンレスパイプを太腿に付け替えた。膝が外に倒れ、両足が大きく真横に開いて、内腿の骨までが筋状に浮いて見える。天井のライトが一段と明るさを増して秘裂にあたった。美弥は股間が温かく感じた。
「皆様、どうぞ存分に」
男達が近づいて覗いている。
「ここんとこ、ずいぶん色が付いているね」
坂藤が指さして、マヤの顔を見た。
「これは、俗に土手焼けといいまして……このハイジはかなり濃い方ですね」
マヤは美弥の腫れぼったい土手を手のひらでペンペンと叩いてみせた。
「うぅぅ……」
美弥は呻いた。
「マヤさん。あんたもそうかい」
坂藤が失礼な質問をした。客席から笑い声が挙がった。
「私ですか?……これほどではありませんが、女なら皆、色が付いているものですわ。……ねえ、ユキ!おまえもそうだろっ!」
突然マヤから振られて、ユキは真っ赤になって俯いてしまった。
「ユキちゃんは初心なんだなぁ……この娘も可愛いねぇ」
その一方で、千葉が尖った爪で小陰唇を摘んで拡げていた。
「ああっ」
美弥は爪が刺さる痛みに思わず声を上げてしまった。
「あれっ、片っ方が短い!」
「このハイジは、左側が極端に大きくなっています。短いと言った右側が標準的な長さです」
「ユキさんとかいったね。あんたのはどっちに近いんだい」
客席からまた卑猥な質問が飛んだ。ユキは顔を上げられなかった。
「ユキっ!拡げて!」
真っ赤な顔をしながらも、俯いたまま明るく返事をして、ユキが小陰唇を指先で押さえながら、両手で秘裂を大きく拡げた。
なるほど、左側が異常に長く伸びて大きかった。
「おおっ」
客席からも驚きの声が聞こえた。
「クリトリスはずいぶん小さいね」
千葉尖った爪で秘唇の頂点をほじってます。
「いやいやっ、千葉君!……さっきは膨らんで大きくなっていたぞ。君の触り方が悪いんじゃないか。もっと優しく……」
足立が笑いながら囃す。
「おっしゃるとおり、そこはクリトリスとか陰核といいますが、女の命です。……今は縮んでいるようですが……こうすると……」
マヤが怒りを込めたように、指先でグッと押しつぶした。
「ひいいぃ」
鋭い痛みが頭に走った。腰がビクンと跳ねた。
「なかなか膨らんでこないようですが、だんだん頭が出てきます。……その下にあるのが尿道口で、おしっこをする穴です」
マヤは二本の指先の爪で穴を前後に拡げた。
「あとで潮を吹かせますのでこの穴から出てくるのをよく見て下さい。
その下が膣口です。殿方が中の締まりを一番気になさるところですが、……このハイジの場合は、これまでどのくらいの男を咥え込んだのか、薔薇の花びらののように崩れています。……崩れているというよりも、ずり下がってきているんです。……まあ、殿方の大切な竿をまもるように纏わり付くので密着感はあるようですが、私は女ですのでよくわかりませんが。……こうして拡げましても穴の中も潰れていて、締まりは良いようです。……その下がお尻の穴ですね。今日はここからバリウムが出てきます。
さっそくバリウムショーに移ります」
美弥は椅子ごと部屋の外に運ばれて出されていった。
<第10章 始まったバリウムショー(3) 終わり つづく>