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年下カレシ
【女性向け 官能小説】

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葵の決意-2

授業にも身が入らなかった。

珍しく小テストで平均点ギリギリを取ってしまって先生やクラスメイトに驚かれた。

上の空だし葵らしくないね。と言われた。


(俺らしいってなんだ・・・?俺って一体他人からどういう風に見られてるんだろう。)


そんな風に過ごしていたある日、豹介から珍しく放課後二人でどこか遊びに行かないか

と誘われた。

豹介はだいたい放課後は部活で忙しい。


「今日部活ないのか?」

「たまには休んだっていいだろ〜!ゆかりもさぁ、友だちとカラオケに行くって

言うしさ。」

「そうか・・・。」

「葵、忘れてないだろうな?!もうすぐ球技大会で俺と賭けてること!」


葵はハッと気がついた顔をした。


「だろうな〜。そう思ったぜ。最近お前運動してないんじゃねぇ?」


葵も身体が鈍るのは嫌なので、昼休みはもっぱら走ったりバスケやサッカーをしたりして

体を動かしていたが、それすら最近はしていなかったことを豹介にはお見通しだった。


「・・・そんな気分になれないだけだよ。」

「じゃあさ、ちょっと買い物付き合ってくれよ。もうすぐゆかりの誕生日だろ?

なんか探さないとダメなんだわ。」


豹介は嘘が下手だ。

彼女への誕生日プレゼントだったら一人で探した方が気楽だろうに、

わざわざ用事を作って自分を誘い出そうとしている。


「いいけど・・・俺、女の子の欲しいものなんてわかんないよ。」

「俺も〜。だから悩んでるんだ。」


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