葵の決意-12
はぁはぁと息を切らしながら葵が久実を見ると、彼女は悪戯に微笑んだ。
彼女の口角が濡れていた。
「もしかして・・・飲んだの?」
「うん。ダメだった?」
「・・・ダメって・・汚いのに・・・。」
「汚くないよ、だって葵君のだもん。」
そんな風に言われてますます久実への想いが強くなってしまう。
その日から葵が得意な教科の日は、久実の別の授業が始まった。
彼女はどんどん葵に女の子の体を教えていった。
どこをどんなふうに触れば感じるのか、どんなふうに舐めたら刺激的なのか。
しかし、久実は彼女の中に葵自身を入れさせることはしなかった。