葵の決意-10
お互いの唇が触れると、久実が葵の唇をチュッと軽く吸ってくる。
葵もそれに倣うように久実の唇をついばむ。
しばらくお互いの唇を貪っていると、
突然葵の咥内に久実の舌がぬるっと入り込んできたと思ったら、
彼の舌にいやらしく絡まってきた。
初めての感覚に葵は麻痺しそうだった。
彼は無意識のうちに久実をギュッと抱きしめていた。
どれくらいの間キスをしていたのか覚えていない。
気がつくと葵の体がビクッと反応した。
いつのまにか久実の手がズボンの上から葵の下半身をゆっくりとなぞっていたのだ。
「あっ・・・」
無意識に自分でも聞いたことがない声が漏れる。
「葵君のここ、硬くなってるね・・・。」
久実にそう言われて葵の顔は紅潮した。