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年下カレシ
【女性向け 官能小説】

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知らされた過去-5

まだ心臓がドキドキいってる。

久しぶりに走ったせいもあったが、先ほどの久実の存在が奈々子を追い立てる。


(葵君の嘘つき・・・。)


でも葵を責められない。彼は奈々子に本当の事しか言ってなかった。


(彼女いたことがないって言っても、好きな人はいたんだ・・・。

誰ともセックスしたことなかったって言っても、その寸前まではやってたんだ・・・。)


自分と同じ年頃の男の人だったら、別に自分の前に彼女がいた事や

体の関係があったって何とも思わないのに、年下の若い・・・

ましてや高校生の彼氏だと、そうは思えなかった。

自分が初めての女ではなかったことに嫉妬してしまう。


でもそんな事、今更嫌がったってしょうがない。

もう時間は巻き戻せない・・・。

彼が今までどんな女の子と関係を持ってたと知っても受け入れなきゃ。

気持ちを落ち着けて考え直す。


(あの久実って子に会ったこと、葵君に言った方がいいかな?

でも、問い詰めるような事したくないよ。

最近葵君が元気なかったり様子がおかしかったのって、

あの子のせいで間違いないんだよね。

よく考えてみたら、葵君今でもあの子の事気になるのかな?

そうだよね・・・好きだった人が突然目の前に現れたら気にならないはずがない。

でもどうして葵君、あんな子が好きだったのかな?

だって攻撃的だし性格悪そうじゃない?!でも顔は可愛かった・・・。

スタイルだってよかった。年齢的にも外見的にもあの子の方が葵君にお似合いだ。

でも、でも・・・何よりも葵君からあの子との本当の関係、聞かされたかったよ・・・。

どうしてこの間言ってくれなかったの?

私、こんなことで葵君を嫌いになったりなんてしないのに。)


考える度に奈々子の心が曇ってくる。

その夜奈々子はなかなか寝付けずに朝を迎えた。



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