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年下カレシ
【女性向け 官能小説】

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知らされた過去-4

奈々子の目の前が真っ暗になるようだった。

手が勝手に小刻みに震え出す。


「3年くらい葵に会ってなかったんだけど、この間久しぶりに会って驚いちゃった。

昔はガキっぽかったのに大人の顔になってんだもん。

それで私気がついちゃったんだ、今は私の方が葵が好きだって事。

男ってさぁ、初恋とか元カノの事忘れられないとかよくあるでしょ?

葵も私の事特別だと思うのね。だから・・・」


そう言って久実はまっすぐ奈々子の目を見ながらきっぱりと言った。


「葵は返してもらうわ。」


この女は一体何を言っているのか・・・?奈々子は怖くなる。

昔自分の事が好きだった相手が、今も自分を好きだと思っている。

執念のようなものだろうか、このまま一緒の空間にいるのも恐ろしいと奈々子は思った。


「返すも何も、私に言われても困ります。決めるのは葵君ですから。」


何とかそう言って奈々子はカフェから逃げ出すように走り去った。


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