第8章 乳房責め-1
第8章 乳房責め(1)
美弥が発泡浣腸で苦しんでいる頃、友子には別の責めが待っていた。
陽が傾き、日干し責めから解放された友子は、センターの一室に戻された。乳房と股間部だけをくり貫かれた白布を頭からすっぽりかぶせられたまま、山本に引きずられるようにノロノロと歩いていた。
歩き方がおかしいのは、白布で前がみえないせいだけではなかった。股間部が焼けただれて、肌が擦れるとすごい痛みを伴うので、腰を深く落とし、ひどいガニマタになってソロソロとしか歩けなかったのだ。
部屋に入れられた友子は、ようやく白布を剥がれ、白い石でできた台の上に仰向けに寝かされた。両手足は大の字に、手首と足首を台の四隅に綿ロープで繋がれた。膝と肘がわずかに曲がる自由はあったが、裸を隠すことまではできなかった。
石の台の上に仰向けに寝ると体中の熱気が吸い取られて気持ちが良かった。
「どう、身体が冷えて気持ち良いでしょう。あらあら、あられもない格好しちゃって。……ほら、何なのこの姿。……年頃の女の子は膝を閉じておくものよ。……ああ、そうか。見せたいんだね。……オッパイも隠せないのかい。両手を真横に開いちゃってさぁ」
サキが近づいて友子を見下ろして言った。
床の上での友子の格好はひどいものだった。両手を真横に伸ばし、両足は膝を曲げて外に大きく開いたままだった。真っ白い台の上の友子の肌も白かったが、乳房と股間部だけが不気味に着色していた。
「遅くなりました」
サキに付いているマッサージャーのレミが入ってきた。
「遅かったじゃない。何してたんだい」
「マヤ様とユキに頼まれてバリウムの箱を検査室に運んでいたんです。二人とも手が離せないだそうで……」
「そうだったね。あっちも急に飛び入りのショーも入ってきたので大変そうね。でもこっちはこれから大変よ。この女の後始末が待ってるからね」
「はい」
レミは小柄だったが、爽やかな雰囲気の女だった。若いので、マッサージの腕はユキには及ばなかったが、機敏な動きが気持ちよかった。また、勘のいい子で、サキはその点を高く評価していた。
「レミ!……この女、うまく日干しできてるみたい?」
サキは友子を指した。レミはしゃがんで、友子の乳房に触れた。
「ううっ……」
触れられた痛みで友子は小さく呻いた。
「うわぁ。真っ赤っ!……胸と焼けていないところとの色の対比がすごいわ」
友子の乳房は赤紫色に日焼けして腫れていた。乳首は黒ずんでいて飛び出していた。ちょっと触れられても日に焼けた乳首から脳天にかけてズキズキとした痛みが走っていた。
「ほんとによく焼けているわねぇ。……さすが、マヤね。日干しなんて、凄い責めを考えるんだもの。……あらあら、オッパイなんかこんな色になっちゃって。……わぁ、凄い熱、……ほんと、あっついわ!」
サキが熱気を帯びた乳房を掴んでゆさゆさとゆすった。
「あああっ、痛い!」
「なんか皮膚がパリパリしてる。水分が無くなっているみたいね.……でも若さかな。重たいのにオッパイは垂れていないんだもの。羨ましい」
友子の大きめの乳房は仰向けに寝ても、お椀を伏せたように盛り上がっていた。
「どれっ、……女の部分はどうかな」
サキに言われ、今度は女の亀裂を覗き込んだ。
「うわっ。……真っ黒!……それに毛が……」
股間部を覗いたレミは驚いた。
「うわぁ、毛が焼け焦げている。……これじゃ、もう……しばらくは使えないわね」
股間部は悲惨だった。レースのような淡い陰毛はアルコールをかけられたあと、火を付けられて燃やされたので黒い斑点になって毛根に付着していたいた。皮膚も一緒に焼けただれてしまって、たぶん今までのような美しい姿には二度と戻らないだろう。
「い、痛っ!……痛たたっ」
干し椎茸のようにカチカチになった小陰唇を摘んで伸ばそうとしていた。
「だめだわ。完全に干からびちゃってる」
優しく秘裂を覆い隠す小陰唇の扉は干し椎茸のように黒く硬くなって丸まっていた。膝を開いているだけなのに秘裂は大きく腫れて小陰唇も外に品悪く捲れて、内側のピンクの秘肉を覗かせていた。
「うわぁ。クリトリスも表面がパリパリ。……痛そうねぇ」
「いい気味だわ。山本が言うには、この女は日干し責めにあっていながら、数え切れないくらい逝ったらしいわ」
サキはあきれた様子で語った。
レミは、それを聞いて赤くなって俯いていた。
<第8章 乳房責め(1)おわり この章はつづく>