9.サイド・ストーリー『海山和代の初体験』-7
ベッドの上で全裸のまま、海山和代は泣きじゃくっていた。
「ケンジさーん」
「言っただろ? そんなに痛かったか?」
ケンジは彼女の肩をそっと抱いた。
海山和代はかぶりを振って、泣きながら言った。
「ううん。めちゃめちゃ気持ちよかったんですう」
「そ、そうなのか?」
「素敵でしたー。ケンジさんやっぱり貴男はセックス・マスターと呼ぶにふさわしいですう。あたし初めてなのに、全然痛くなかったし。大好きです、ケンジさーん」
海山和代はケンジに抱きつき、おいおい泣き始めた。
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