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アダルトビデオの向こう側
【熟女/人妻 官能小説】

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9.サイド・ストーリー『海山和代の初体験』-6

「生で入れて下さい」
 海山和代が唐突に言った。
 コンドームの包みに手を伸ばしかけていたケンジは、動きを止めて振り向いた。
「は?」
「あたし、ゴムアレルギーなんです」
「じゃあポリウレタンのを使おう」
 ケンジはサイドテーブルの下の引き出しから別のコンドームの箱を取り出した。
「あたし、ポリウレタンもアレルギーなんです」
「嘘つけ!」
 海山和代は甘えた声を出した。
「あたし、ケンジさんの精液が欲しいですう」
「後が面倒だぞ? 中に出したら。い、いっぱい出すし……」
 ケンジは赤面していた。
「いいんです。ねえ、初めてのセックスでケンジさんのものを大量に中に注いで欲しいんです。記念に。お願いします」
 ケンジはため息をついた。
「ま、おまえはピル常用しているから大丈夫か」
 ケンジはそう言ってコンドームの箱を元の引き出しに戻すと、ベッドに横たわった海山和代の身体に覆い被さった。
 そうして固く目をつぶってキスをした。習慣とは恐ろしいもので、いつしかケンジは相手が気乗りのしない海山和代であるにも関わらず、舌を激しく絡み合わせながら濃厚なキスを展開していた。

 それからケンジの身体は心とは裏腹に、勝手に相手をいたわり、気持ちよく奉仕するモードに突入したのだった。

 細かく震え始めた身体をそっと抱きしめ、耳元で大丈夫、安心するんだ、と囁いた後、ケンジは海山和代の両脚を広げた。そしてペニスをピンク色の谷間に押し当てた。
「ケンジさん……」
 海山和代は弱々しい声でひと言言った後、きゅっと口を結んで目を閉じた。
 ケンジはゆっくりと、それを中に進ませた。驚くほどの愛液でそこは潤っていた。

 ゆっくりとペニスを進ませていたケンジは、途中狭くなっている所を感じて動きを止めた。そしてそのまま時を待ち、ペニスが少し小さく、柔らかくなったことを確認して、再び海山和代の中に入り始めた。
 ほどなく二人の秘部が密着し、ケンジは身体を倒して海山和代をきゅっと抱きしめ、頬を撫でながらゆっくりとキスをした。
「大丈夫? 痛くない?」
 海山和代は無言でこくこくとうなずいた。

 ケンジは密着させた腰を動かすことなく、両手のひらや指、唇でその小柄な身体の性感帯を攻めた。ケンジはそれまでの行為で彼女の首筋、右の耳、乳首、右の腋の下、左の肩胛骨の周囲が特に感じやすいことを突き止めていた。彼はその部分を念入りに、緩急織り交ぜながら愛撫した。海山和代はそれに顕著に反応し、全身をピンク色に染めて大きく喘いでいた。
 海山和代がああ、と甘いため息交じりの喘ぎ声をあげると、ケンジは小さくいくよ、と囁き、再び彼女の身体をきつく抱きしめた。
「あ、ああ、中で、中で……」
 海山和代は大きく喘ぎ始めた。ケンジのペニスがぐんぐんとその大きさを増し、彼女の中を押し広げ始めたのだ。
「いい、気持ちいい、ケンジさん、ケンジさん!」
 ケンジは海山和代の谷間に極浅いところでゆっくりと腰を動かし始めた。すると海山和代は激しく身体を揺らしながら仰け反り、大きな声を上げた。
「ああ! イ、イっちゃう! あたし、もうだめっ!」
 海山和代の身体が硬直し、ぶるぶると激しく痙攣した。
 ケンジも喉元でぐうっとうめき、腕を突っ張って仰け反った。

 どくっ!

 激しい射精が始まると、ケンジは海山和代の身体を抱きしめ、唇同士を重ね合わせた。そして彼女の激しい息づかいを封じた。

 どくっ、どくどくっ!

 何度も何度もケンジの体内から海山和代の中に熱い液が放出され、それは薄いピンク色に染まって二人の結合部分から漏れ出した。




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