苛立ち-3
タクミは立ち上がり、
ちづるの隣に座る。
しゃっくりをあげて子供のように
泣き出してしまったちづるの
背中をさする。
ちづるはうつむいて、
背中をさすられながら
必死に泣き止もうとする。
「〜っ ぅ 〜〜っ ふっ ぅ」
馬鹿みたい 私
すんなり別れてあげる
なんて
「、、、大丈夫?」
「〜っ んっ、 、ん、、」
タクミ君は
迷ってるのかもしれない
ゆかちゃんか
私 か
「、 、 、、。」
タクミは黙ってちづるの頭と
背中を撫でる。
ちづるはまた泣きたくなるが、
どうにか堪えようとうつむいて
耐える。
「〜っ、 、、っ 」
ゆかちゃんと 私
違うのは年齢と
他は、 、 、、
どこ ?
「、 、、落ち着いた?」
タクミが静かに聞くと、
ちづるはうなずく。
「 〜っ タクミ君 」
「何?」
「、、、なんで
私に言ったの?」
「、 、 、 、、。」
「2人になった事、、〜っ 」
「、 、 、、。」
「 迷ってるから?」
「迷うって?
俺が? 何に?」
「ゆかちゃんか 〜っ
私 で 」
「 違う。」
「、 、 、、。」
「、、言った理由はね、」
「 ? 〜っ」
「寂しかったからだよ。」
「、、 ?」
「 それだけ。」
「、 、 、っ、 〜っ 」
寂しい?
なんで?
「なんで、寂しいの?」
「 なんでだろーね。」
「、 、 、、私の せい?」
「、、、、うん。」
「、、、。
どうすれば 」
「ん?」
「私 どうすれば、、
何をすれば
タクミ君は寂しくなくなるの?」
「、、別に、ちづちゃんは」
「 ?」
「悪くないから。」
「、 、 、、、。」
「寂しくなる、とか。
俺の勝手ってゆーか。」
「、 、 、、、。」
「でも、さっきより、、。
少しは寂しくなくなったかも。」
「 どうして?」
「なんか、分かんないけど、、。」
「、 、、 、、」
「嫌な事言って傷つけちゃったね。
でも、、 俺 」
「 ?」
「、 、、、。
ちづちゃんこそ、」
「 ?」
「俺で、いいの?」
「 っ 、 、」
ちづるはタクミをじっと見る。
タクミはふっと笑う。
その目は
泣きじゃくった自分よりも
辛そうで寂しそうだった。
「タクミ君が いい。」
「、 、 、、そっか。」
「、 、 、、。」
「よかった。 ありがと。」
「 、 、 、、ぅん。」
「、、パンツも、脱衣所から
持ってきたんだね。」
「、 、 〜っ 、っ、、」
「、 、 、、。」
匂いを嗅いで
眠ろうとしたのか
「匂い、、した?」
「、 、 、、ん 」