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「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

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物語の感想-1

「読んだよ。星の王子さま。」

「ぁ、本当?」

次の日の火曜日、夕食後に
2人はソファーに座り話している。
ちづるが言う。

「どうだった?
共感出来た?」

「出来た。」

「ぇーー? そっかー。
いいなー。 
好きな話なのになぁ〜。」

「共感は出来たけど、、」

「 ?」

「俺はそんなに、、。
 好きじゃないかな。」

「へーー、、そっか。
 やっぱり
女の子向けのお話なのかもね。」

「、 、 、、、。」

 そういう事じゃ
    ないんだけどね 


タクミは、
星の王子さまを立ち読みして思った。
王子さまの、
バラの花に対する思いは
自分がちづるに対する思いと
同じようなものだと感じた。

それが、嫌だった。

嫌な理由は、
ちづる自身がこの話を
『共感出来ない』と、
言っていたからだ。

ちづるが少し上を向き、
考えをまとめながら言う。

「、、、私は共感出来ないけど、
お話は好き。

タクミ君は共感出来るけど、
お話は好きじゃない。

なんか、、
うまくいかないもんだねー。
       ふふっ 」

「やっぱりちづちゃんは、
  お子ちゃまなんだよ。」

「ぇーー? なんで?」

「超単純な話じゃん。あれ。」

「そうかなー。
  難しいよ。」

「それが、お子ちゃまなの。」

「違うよ。
タクミ君が頭いいからだよ。
 高校もレベルが私とは、、」

「そーゆー事じゃないよ。
頭の良さとかじゃないから。」

「うーーん、そっかなーー。」

「、、、。
 いつか、ちゃんと
 理解して共感してよね。」

「ぇ? 」

「じゃないと、寂しいじゃん。」

「 ?  、、うん。」

  ?

 本を紹介したのが私だから

  一緒に共感したい 
       って事かな


「、 、 、 、、、。」


  この顔は

    分かってない 

 なんか 本当、、、

  あのバラは

 っつーか、

 女っていうのは ある程度
  男にうるさく言うものじゃ
      ないのか ? 

 うるさく言うのは
  自分への執着の証拠って
  
  思うのに

 それが ないって事は

   、 、 、、、。

     あ、。

    やめよ 

 これ以上考えたら

      へこむ 。


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