梅の木-3
ちづるが言う。
「料理、、?
あ 。 」
夏の?
怪我のお礼の カレー?
「タクミ君の時とは、、
全然ちがうよ。」
「 え?」
「だって、、怪我して
おぶってくれたんだよ?
普通ないでしょ?
おんぶって、、。ふふっ 」
「、、 まぁ ね。」
「なんか、懐かしい。
もう冬だもんね。」
「うん。」
「ぁ、 ねぇ。
ちょっと思ったんだけど。」
「何?」
「昨日、私、、。
なんで縛られたんだっけ?」
「え?」
「だって、私。
卒業祝いに何かあげたいって、
言ったんだよ?」
「、、うん。」
「タクミ君、
まだ卒業してないじゃん。」
「 ぁーー。気づいた?」
「 ぇ?」
「まぁ、あれだよ。
縛られたそうに、してたからだよ。」
「 ぇ? 、、してないよ?」
「してた。」
「、、してないってば。」
「、、まぁ、いいや。」
「何が?」
「つまり、ちづちゃんはいつも、
言葉と気持ちが
合っていない人って事でー。」
「、、、なにそのまとめ。
全然、違うよ。」
「うんうん、違うねー。」
「もー、、、。」
2人は笑った。
今日も、それぞれの1日が始まった。
タクミは、
学校からの帰り道に本屋に寄ると
星の王子さまを立ち読みした。
その本は児童書のコーナーにあり、
15分ほどで読める簡単な話だった。