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「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

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週末-3

タクミは話の中盤から、
ポケットからスマホを取り出し
テーブルの下で画面を見ていた。
タクミが言う。

「友達と、遊んでくるー。」

「まだ終わってないんだけど。」

「じゃー、、あと10分で
   終わらせて? 
食い終わったら出るから。」

「、、〜っ、
私がその女に電話するのを
止めてきたの!
どー思う? 
私より、、
そっちのが大事なんだよ、、!」

「、 、 、、。」

 
 5分て言えば良かった 


「ねぇ、〜っ 
どー思うか聞いてんだけど。」

「んーー? 
まぁ、、うん。
友情なんでしょ?
 ならいいじゃん。」

「良くない。
アンタ、私の話聞いてたの!?」

「じゃー、、、
別れるしかなくない?」

「なんでよ!? 」

「だって、あっちの友情が辛いなら。
それっきゃないじゃん。」

「〜っ、
違う、誠意が見えないって話なの!」

「ぇーー? 
友情切るのが誠意なの?」

「〜っ、アンタはまだガキだから
恋愛の本質が、、
女の気持ちが分かってないんだよ!」

「、、、。」

 ガキはお前だ


「私の事、馬鹿にしてる、、。
年下のくせに。
、、ってゆーか
年下だからいい気になってる
所あると思うし。
それだけで私のが、、
不利なんだからさぁ。
 そういう所、、なんで、
気を使えないんだろうって
   思っちゃうし。」

「年上? 
おま、、 マリちゃんが?」

「そうだよ。」

「いくつ離れてんの?」

「え?」

「その男とお前。」

「、、、引くから言わない。」

「、、もしかして10コ以上?」

「、〜っ、そんなに離れてない!
  6コ。」

「、 、 、、なんだ。」

「なによ。」

「たいして離れてないじゃん。」

「はぁ!? 
離れてるよ!
はぁ、、。 不利だわ。」

「不利?」

「そー。 不利。
数年経ったら浮気とかされるのよね、
きっと。
 女は若い方がいいに
   決まってんだから。」

「なんでだよ。」

「っ はーーー、、本当、
分かってないね。
そーゆーもんなの!」

「そんなの人によるし。
  年なんて関係ない。」

「、、本当、分かってない。
 ガキだわ。
 やっぱりアンタはまだ。」

「分かってねーのはお前だろ。」

「ぁあ!!? 」

「、 、、あ、いや、、。 」

 声 低っ !

  オカマか お前は

「、、不利なもんは、
   不利なんだってば!」

「、、、。
   そーですか。」

「、、〜っ、、 、。
  10分経った。
   行っていーよ、、。」

「、 、 、、。」


タクミは小さくため息をつくと
不機嫌そうに立ち上がり、
プラスチックの空の容器を
流しにさげると呟く。

「そっちのも流しに置いといて。」

「、、分かった。」

「、、仲直り出来るといいね。」

「もー別れるし。」

「、、ふっ、、 あっそ。
  まぁ、ご勝手にー。」

「、、、。 
 あ、ねぇ。
 ゆかちゃん元気?
  最近来てないの?」

「、 、 、、別れた。」

「え、そーなの?
あ、こないだ会った
美人な人が今の彼女?」

「、 、 、、。」

「って。
んな訳ないか。
アンタより結構年上だったもんね。」

「、 、 、、。」

「年上はやめときなね。
相手が可哀想だから。
まぁ、1つや2つ、
 くらいならいいけど。」

「、、行ってくる。」

「 っ はーーー。
 あ、ねぇ!
私こっちにいると思うから
帰りにタバコ買ってきて。」

「あ? 無理。」

「なんで?」

「年齢。
確認されるようになったじゃん。」

「ぁーー。」

「行ってくる。」

「 ん、。」

母親はタクミの方を見ずに、
自分のバッグからスマホを取りだし
画面を見ている。
タクミが出ていく直前まで
ため息をついて、ブツブツと
独り言を言っていた。


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