二人の女-1
「うわ、夜はあまりしないんじゃなかったの?」
翌朝、イーラのおむつを替えようとした僕は、重く湿った黄色い内側を見て驚いた。
「たくさん働いてもらわなくちゃ。」
それほど怒っている様子でもなかったが、やはりラサとのことが気になって仕方ないようだった。
僕は、一面に濡れているイーラのそこに口を付け、舐め始めた。
「それ、おしっこだよ。」
イーラは、悪いと思ったらしい。僕が真ん中を吸うと
「だめ!出ちゃう!」
朝まで我慢した分が大分あったのだろう。僕の口から溢れるほど、勢いよく出て止まらなかった。その流れは僕の中に消えていった。むせ返っても舌は動かした。
「口直しと、お詫びに」
一日あけた濃いにおいの尻の穴に舌を当ててみた。少し勇気が要ったこれも、決心してこちらから舌を差し込んだ。
「ごめんなさい。やめて。そっちも出ちゃいそうなの!」
舌の先に熱いものが触れたのを感じ、抜くとほとんど同時に、女の子の水っぽい便が音を立てて顔を出した。
腹に力を入れさせ、おむつに最後まで出させてしまったのを確認するため、開いて奥を覗いてみた。
「これ、写真撮っていい?」
「なんでもどうぞ! あたしはあなた、あなたはあたし!」
僕は、カメラを向けながら、イーラの高貴に美しい顔と、おむつの周りとを見比べた。同じ体なのだと思うと奇妙だった。
二日後、昼の時間にラサが現れた。イーラは特に驚きもしなかった。ラサは蒼い顔をしていた。
「Makoto, la periodaĵo ankoraŭ ne venis. Verŝajne mi estas graveda. 」
「この人、だからわざと誠さんをこのあいだ誘ったんだ。」
生理が来なくて妊娠したようだと言うラサに、女の勘か、イーラはすぐ反応した。
僕はラサと外に出て話すことにした。顔が蒼いのはショックのせいだろうか。しかし、イーラの考えた通りなら、寧ろ嬉しい筈だ。
「Kiel vi fartas?」
尋ねてみると、腹がずっと痛いのだと言う。草むらの陰で僕はラサを座らせた。そして四つ這いにして、ズボンと下着を下ろした。かすかだが、僕は何か覚えている感覚があったのだ。
赤毛のそこを開いてみたら、先日のことがはっきり思い返された。人差し指と中指を押し込んだ。透明な液がひだの内側からもう垂れている。
一番深くまで差し込んで探ってみたら、固い物があった。ラサの穴を僕は思い切り広げて、それを取り出した。
真っ赤になったワインのコルクだった。それから黒い血が流れ出した。腹に溜まっていた数日分の月経血だった。
ことを了解したラサは、めそめそと泣いてしまった。
「Tamen mi amas vin! Pardonu kaj ĉirkaŭbraku min bonvole!」
「Vi fariĝos sana, Rasa. Do.」
抱いてほしいと言うラサを、血まみれのそのままにして、僕は帰った。