3.朋美の契約-1
「一応、貴方がおっぱい星人を目指すのはいいとして、ここでの訓練メニューを説明するわ。 契約する以上、どんな内容かも知っておかないと、消費者保護法に違反しちゃうもの。 いやなら契約しなければいいだけの話だしぃ、後から『聞いてない』なんていいだした挙句、クーリング・オフも面倒だしぃ……って、そんなこといいだしたコは今まで1人もいないんだけどね」
「……」
無言、直立。 立っている時は『自分の乳房を下から持ち上げるように掴み、脇を締めて谷間をつくり、乳首を正面に向ける』のが礼儀と言われている。 朋美は熱が籠った腫れぼったい乳房を抱えるように、背筋を伸ばす。
「契約したとして、貴方の訓練を担当するのは私じゃなくて、部下がやるわ。 名前は『みさき』。 そのコのことは『みさき様』と呼んでもらって構わないわ。 訓練メニューは、私がアレンジすることもあるけど、基本的には全部マニュアルになっているから安心しなさい」
さりげなく『様(さま)』を付けるよう指示された。 確かにボンデージ・スーツに身を包んだ格好といい、スラリと伸びた足といい、朋美に負けないくらい豊満な胸といい、いかにも『女王様』の佇まいだ。 きっと部下の『みさき』も、彼女みたいな恰好なんだろう。 だとすれば、『さん付け』よりは『みさき様』と呼ばされる方が、しっくりくる。
「朝は六時起床。 この部屋のベッドを使って構いません。 朝のシャワー、御手洗い、食事を済ませて、7時からお乳を出すための『朝の特訓乳搾り』。 『特訓乳搾り』は、最初だから『搾乳環』は使いません。 木製の『搾乳水車』でギュウギュウに搾りましょう。 一回の『特訓乳搾り』は50分間継続で、10分間の休憩と併せて、1時間が1セットです。 5分前集合は基本ですから『特訓乳搾り』開始五分前には、自分でおっぱいを搾って貰える態勢をとりましょうね」
休憩が十分といっているが、5分前には準備しろというんだから、実質5分しか無い計算になる。
「8時から『特訓乳搾り』、9時から『特訓乳搾り』、10時から『特訓乳搾り』、11時から『特訓乳搾り』で、12時から昼食です。 1時から[基本的には『特訓乳搾り』、たまに『セルフ乳搾り』。 これは自分でお乳を搾る時間になります。 どんな風に搾ればいいかは、その都度教えてあげるから、言うことを聞いて、一日でもはやくおっぱい出るようになるのよ」
女性は淡々と説明を続ける。
「2時から『特訓乳搾り』で、3時からはお茶の時間。 4時から『特訓乳搾り』、5時から『特訓乳搾り』、6時から『特訓乳搾り』で7時から夕食と入浴ね。 で、8時から『一日の反省』があって、就寝は『反省』が終わってからになるわ。 きちんと『反省』出来るまでは寝れないし、特訓が足りないときは『早朝乳搾り』もあったりするから、だいたい1日に10時間はおっぱいを搾るのがスタンダードね。 たまに『特訓乳搾り』の代わりに『おっぱい検診』や『おっぱい星人テスト』があるけど、これもその都度説明してあげます」
朋美は説明を受ける途中から、頭の中がクラクラしていた。 1日10時間……? 10時間も、『搾乳機』で搾られる? しかもこれから毎日続くって……? 信じられない内容だが、女性に嘘、大袈裟、紛らわしいことを喋る様子はない。 つまり、契約すれば文字通りの『乳搾り地獄』が朋美を待ち受けているのだ。
「……っ」
ゴクリ、緊張で口の中がカラカラで、朋美はムリして唾を呑み込んだ。 搾って搾って搾り尽くされる……それも、モミモミではなく、カンカンになるまで搾られる。 そう分かった上で、朋美は何としても契約しなければならない。 なぜなら、契約しなかった場合どうなるか、また契約に対し消極的になるだけでどうなるか、朋美はお乳の芯まで理解してしまった。 もう『搾乳環』は絶対に嫌だ。 『搾乳環』を見逃してもらうためなら、契約の内容なんて関係ない。
「以上だけど、質問は?」
「……ありません。 け、契約させてください。 朋美の大きくてだらしない、お乳がでない粗末なおっぱいを、し、搾って搾って、搾り抜いてください……」
「いつまで搾ってもらいたいの?」
「うう……お、お乳が出るまでです。 朋美の大きくてだらしない、お乳がでない粗末なおっぱいからお乳がでるまで、搾って搾って、搾り抜いてください」
そういうと朋美は再度頭を下げた。 ちなみに『大きくてだらしない、お乳がでない粗末な』というのは、朋美のおっぱいを表現する際に付属することが義務付けられた枕詞だったりする。
「いいわ。 じゃ『提供書』にサインさせてあげる」
「はい……ありがとうございます」
差し出された『提供書』……朋美が自分の意志でおっぱい訓練を受ける旨が認(したた)められた、無茶な書類。 空欄になっているところに、朋美は自分の姓名を描いた。
「ヘタクソな字ねぇ……おっぱいに栄養取られ過ぎちゃって、頭にまわってないんじゃないのかしら。 そこんとこどうなの?」
受け取りざま、呆れたようにつぶやく女性。
「すいま……あっ、も、申し訳ありません。 朋美、おっぱいに栄養取られてます。 認めます」
「やっぱりねぇ。 ま、許してあげるわ。 次は『実印』よ。 貴方のくさそうなオマンコでこれを跨ぎなさい」
女性が取り出したのは、小型の脚立だ。 高さはちょうど朋美の脚の長さに設定してあり、上に朱肉が載っている。 朋美は素直に脚立を跨ぎ、朱肉の上に膣をのせた。