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アダルトビデオの向こう側
【熟女/人妻 官能小説】

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1.自分との決別-9

 再びカメラが回り始めた。拓也が構えたカメラのすぐ近くでリカと一郎がお互いの服を脱がせ合った。そうしてリカが先に全裸にさせられた。
 ドライバーは下着姿のままリカの両脚を広げ、その秘部に口を当てた。そうしてじゅるじゅると音を立てながら谷間に舌を這わせ、唇で吸い付いた。リカは何度も大きく仰け反り、ああ、と大きな喘ぎ声を上げ続けた。
 その行為がしばらく続くと、やおら男優が立ち上がり、穿いていた下着をゆっくりと下げ始めた。間近で物欲しそうにその様子を見ていたリカは、ドライバーの太いペニスが現れ、跳ね上がると同時に我慢できなくなってそれを咥え込み、やはり大きな水音を立てながら吸い、舐め回した。

 拓也のカメラはその様子をずっと捉えていた。操作する拓也自身は見たところずっと冷静だった。香代はそのギャップに戸惑い、仕事に対する彼の姿勢にちょっとした感動を覚えていた。

 ソファに仰向けに押し倒されたドライバーの上にリカが跨がり、いきり立ったペニスに自分の秘部を押し当てた。セカンドカメラは二人の全身を映し、拓也のカメラはリカの表情をアップにした。
 リカはドライバーに下から貫かれ、激しく上下に腰を動かしていた。そして自分で乳房を掴んだり、クリトリス辺りを指でまさぐったりしながら大きく喘いだ。
 それから下になったドライバーが身体を起こし、足を伸ばして繋がったままリカとまた激しいキスを繰り返した。
 拓也は大きなカメラを肩に抱え直して二人の顔のすぐ横に位置した。モニターに映し出されているのは激しく唇を重ね合う二人の迫力のアップ。

 そこで休憩が入った。
 モニターを見ながら音声や映像の調整をしていたスタッフが、ドアの外に置かれたクーラーボックスからペットボトルの水を人数分運んできて、みんなに配り始めた。
 香代は部屋の片隅に膝を抱えて座ったままそれを受け取った。
「あ、ありがとうございます」

「拓也が撮るキスシーンはいつ見ても艶めかしくて萌えるね」
 ドライバー役の一郎がプレイバックの映像を覗き込みながら言った。
 リカも全裸で汗だくのままソファに座って、ペットボトルの水を半分程飲んだ後、荒い息を落ち着かせながら笑った。
「肌の色もきれいだし、実物以上に色っぽく撮ってくれるよね、いつも」

 10分程の休憩の後、リカが四つん這いになってドライバーがバックから挿入したり、立ったまま背後から攻めたりするシーンが続いた。そして最後のシーン。ソファに仰向けになったリカと一郎は、抱き合って激しく秘部同士を交わらせながら揺れ動いていた。
「イっていい? 奥さん」
「イって! いっぱい出して!」
 一郎の腰の動きが速くなり、リカが彼の首に手を回してその唇に吸い付いた瞬間、一郎はぐうっ、といううめき声を上げて動きを止めた。
 拓也のカメラはキスをしている二人の顔から滑るように繋がり合った秘部まで移動してその場所をアップにした。セカンドカメラは汗だくになった二人の全身を映していた。そして男優一郎のペニスが抜かれ、リカの顔に白い液が迸り出る様子を、拓也のカメラは的確に捉え、そのまま息を荒げたリカの顔をアップにした。


 薄手のローブを羽織りながら、リカは言った。「二回もイかされちゃった……」そして、照れたように、すぐそばでスウェットに着替えた一郎の腕を取った。
 一郎は頭を掻いた。

 モニターチェック係の若い男性がソファを濡れタオルでごしごしと拭いて、セカンドカメラのスタッフは電源コードを束ね始めた。
 拓也は操作していたカメラを元のジュラルミンケースに大切そうにしまい、蓋をしてロックを掛けた。そして緊張したように自分の背後で縮こまっていた香代に向き直ってしゃがみ込んだ。
「貴女が香代さん?」
 香代はこくんとうなずいた。
「始めまして。姫野拓也って言います。撮影現場、初めてですよね?」
「は、はい」
「どうでしたか?」
「私、自信がありません……」
「みんな最初はそんなもんですよ。そうそう、貴女の最初の作品、僕が撮ることになりましたから」
 にっこり笑って拓也はそう言うと、立ち上がって、カメラのケースを抱えてドアの外に出て行った。


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