第5章 木馬責め-2
第5章 木馬責め(2)
美弥は片足を男の肩に抱えられたまま、顔が真っ赤になっていた。今まで露骨に秘部の臭いのことなどを言われたことが無かったからだ。手が自由なら両手で秘部を覆ったか、男の顔を遠ざけただろう。
「やめて……」
小さな声で、せいいいっぱいの気持ちを表わした。
足を閉じようとしたけれども、男の肩の上にあっては、閉じることができない。
(しかたがないじゃないの。……シャワーも浴びていないんだから……)
そう自分を納得させた。
男は担いでいた足を放り出し、美弥の股間を熱い湯で搾ったタオルで乱暴に拭った。そして、後ろ手に縛られていた手をほどき、今度は身体の前で手錠をかけた。美弥にとっては、いずれにせよ手の自由は奪われていることには変わりなかった。
そして、男は美弥を四つん這いにした。
美弥は両手を顔の前に肘から着いて、尻を高く上げた姿勢になった。
最初に尻のくぼみに隠れていた肛門が見えた。次ぎは、その下にある剛毛に覆われた秘唇だった。
男は秘裂の内側を見るために、両手を花弁に添えた。花弁は左右が不揃いだった。特に左側が大きく発達していて右側を巻き込んでいた。
力を入れると滑る花弁がゆっくり開き、ピンク色の秘肉が盛り上がってきた。
綺麗な天井のライトに照らされ、薔薇の花のように入り組んで、入り口も良くわからないくらい崩れた膣口が目に入ってきた。そしてその下にひしゃげた尿道口が見えた。尿道口は、今まで見てきた女にないほど大きく、指で捏ねるように触ると、すり鉢状の口が開いた。
「いやっ……触らないで……」
カプセルのことを思い出してピクッと身体を硬くした。
「なんだ。……ここも感じるのかよ」
その動きを快感の表れと勘違いして男が呟いた。
秘肉全体はねっとりとしていて、膣口から粘性の強い透明な愛液が滲み出していた。男はそれを掬って花弁の合わせ目にある膨らみにまぶした。
「あっ、はぁ……」
そして、美弥の腹の下から手をくぐらせ、手のひらで陰毛を分けながら一定のリズムでゆっくりと人差し指を使ってクリトリスを刺激し始めた。
コリッ、コリッ、と指を縦に、クリトリスの根元から亀頭まで、包皮の上から全体を左右に転した。
「ううっ……もう、やぁぁ……」
ゆるやかな指の動きを繰り返す内に、やがて硬く膨らんできた亀頭を指先で感じとれるようになった。
ゆっくりと開閉を繰り返すだらしない膣口に、愛液が満ちてきた。
美弥の身体は、顔をくねらせながら、ゆっくりと前後に動いている。
男は、クリトリスから指を離し、今度は指を膣の中に入れた。
たやすく挿った中指と人差し指の二本の指の腹で、クリトリスの根元を膣の中を蠢かしてかき混ぜた。
「いいいっ……」
閉じた口からか細い啼き声が漏れ出て、喉がのけ反る。
男は膣の中で指を反転させ、今度はお尻の穴にも親指を入れてきた。幸いにも、蟻の門渡りは短かった。親指はかなり太かったが、愛液をまぶして強引にねじ込んでいった。肛門も最初は抵抗したものの、ついには太い親指をズッポリ受け入れてしまった。
「ああ、……指が……ねぇ、どけて……」
男は直腸の奥まで指先を伸ばすと、爪の先に硬いものを感じた。
「おまえ、……糞してねえなぁ……ああっ?そうだろ?」
男が親指の先を動かすと、硬い塊が奥の方へ動いていく。
「いやっ……動かさないで」
「何だ、おまえ……尻の穴でも感じるのか。ずいぶん締め付けてくれるじゃねぇか」
「はあぁ……くくぅ……やめっっ!……ああぁ……やんっ!」
男はお尻と膣の間で、挿入した二カ所の指を擦り合わせるように動かしはじめた。薄い粘膜を挟んで、指先が触れるのが感じられた。
「ああっ。……ううん」
膣に入れた二本の指の周りには泡を含んだ潤みが湧き出てきた。
男はお尻から親指を抜いた。爪の先が褐色になっていた。
再び手首を百八十度回して、今度はその親指の腹でクリトリスを伸ばすように捏ね始めた。
「あっ……うううっ……」
尻を高く上げた美弥の身体がビクッビクッと動いた。