温泉旅行-3
≪ (翔→彩香) 本当に いいのかな・・・今夜のこと≫
翔が彩香にメールを送ったようだ
俺は その文を何回も読んでから
高鳴ってくる胸の鼓動を気にしつつ
彩香の返信を待った
「ねぇ、隆・・・・」
「わ!」
いきなり隣にいた彩香が俺に声をかけたのだ
隣に来ていることに全く気付かなかった・・・
彩香は いつもより真剣な目で
俺を見上げてきた・・・・
俺からは 服の隙間から 胸元が見えている・・・
「隆・・・最後にもう一度だけ聞くよ?」
「お・・・・おう」
彩香は 少し不安そうな顔をして
「本当に 今夜 三人で・・・・・・・・するの?」
と 小さく聞いてきた
俺は 彩香の髪を撫でてから
「今夜だけ・・・・」
と答えた
周りの賑やかな声の中
彩香は 俺に背を向け スマホを触りだした
すぐに俺のスマホが振動した
≪ (彩香→翔) 隆が いいって言ってる・・・
お願いがあるの
この先 もう「いいの?」とか確認しないようにしよ
私も ある程度 心の準備してきてるのに
それが 揺らぎそうだから・・・≫