温泉旅行-25
「今から お布団も敷こうと思うんですが・・・」
石田さんは 食事の片づけを もう一人の従業員としながら
少し 気をつかうように話しかけてきた・・・
「えと・・・普通に・・・」
俺のその答えは 微妙だったのか
石田さんは 少し考える顔をした
それから
「じゃあ 少し間を開けて三つ並べましょうか?」
「あ!それでお願いします」
彩香が 少し赤い顔でそう答えた
赤いのは 酔ってるのもあるが・・・
「少しお酒が入ってますが 今から涼んできますか?露天風呂なら 風にも当たれますよ」
従業員の方が ビール瓶を回収しながら勧めてくれた
「それ いいな!混浴もあるんだろ?」
翔が 少し笑いながら話すが
「ばか!私は女湯に行くから 二人で混浴してきなさい!」
と彩香に言われてしまった
「明日の朝食は 7時半に 一階の奥の広間で用意しますね では ごゆっくり」
俺と翔は 部屋の浴衣を持ち
三人で部屋を出ることにした
石田さんは 台を奥に移動させ 布団の用意をしていたが
「では いってきます」と言い残して
廊下を歩き始めた