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華麗なる転身
【SM 官能小説】

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第1章 真夜中の逃避行-1

これは今から30年ほど前、海外から逃げ戻った女性(現在は老婆ですが)から聴いたものを文章化したものです。彼女がうろ覚えのところは私が想像で書きつなぎました。おぞましい話ですが真実のほどはわかりません。会社名や人物はすべて仮想の名称にしています。
40年前なので、携帯もパソコンも無い時代です。また、この話は以前(20年近く前)別サイトで投稿したものです。現在そのサイトは無くなりました。どうぞその点を含んでお読みください。

第1章 真夜中の逃避行(1)
 1970年頃の話です。
 7月上旬、やがて夜が明ける少し前の午前3時頃、JRの前身の日本国有鉄道の信越本線(現在の長野新幹線と並行していた)K駅のホームを夜行急行が静かに離れた。
 列車のスピードが上がり、やがてホームの明かりが見えなくなり、初夏の暗闇の中に列車は入り、暗い車内の窓ガラスに小田美弥の自分の顔が映った。
(今回の仕事も上手くいったわ。……ああ、よかった、……危ないところだったけれど、これでひと安心ね)
 駅までは尾行されている気配はなかったはずだ。これは何度も何度も確かめながら駅まで来たので自信があった。列車に乗るときも一番最後に乗り込み、もう一度確認した。K駅からは美弥を含めて5人しか乗り込まなかった。乗り込んだ4人の中に追跡者はいないという自信が美弥にはあった。
 美弥の乗った列車内は空いていて、4人掛けのボックスを一人で確保できた。通路を挟んで反対側のボックスにも人がいなかった。なによりも他人の視線が視野に入ってこないことに美弥は安心していた。
 あと、一ヶ月もすれば列車は込み合うのだが、今は閑散期だった。車内は冷房が程良くきいていて、気持ちもリラックスできた。列車内はすっかり眠りに落ちていた。会話は全く聞こえなく、逆に寝息があちこちから聞こえていた。
 窓ガラスには、自分の顔を透かして懐かしいK町の夜景が揺れながら遠遠のいていった。
(いやだわ。少し太ったみたい)
 窓ガラスに映った自分の顔を見て頬に手をあてた。緊張感がしだいにとれてきたのだ。
(ああ。来週からは地中海で思いっきり遊べるんだわ)
 美弥は少し落ち着いた表情に戻っていたが、緊張感で眠るほどの余裕はなかった。
 
 小田美弥。24歳。小柄で少し小太りな体つきである。大きめの鼻だが、鼻筋が通っていた。唇が少し厚く、眼も大きいキュートな顔立ちであった。
 服の上からは目立たないが、発達した胸の持ち主である。木星社という表向きは出版社で、実は企業スパイ請負専門の女諜報員である。
 今回の仕事は、K町に研究所を持つ信玄製薬が開発中の中絶用座薬の臨床データと座薬のマイクロカプセル化の製法マニュアルのコピーであった。
 この計画のために半年前から信玄製薬のK研究所に石井友子と組んで入所していた。
 表向きはパートの女子事務員ということで総務事務担当と経理事務担当ということで、それぞれ勤務していた。
 美弥は、今から3時間ほど前に、信玄製薬の研究所のロッカーに保管されているデータを次々とマイクロフィルムに撮影してきたのだった。

 今夜は以前から友子に関心を持っていた田島が残業しているはずだった。
 まず、石井友子が残業を装って、人目を盗んで田島に会いに行った。田島の机に近づき、その気があるかのように体を寄せて誘惑した。
「田島さん」
「なんだ、友ちゃんじゃないか。……どうしたんだこんな時間に……めずらしく残業かい?」
「主任さんが不幸でお休みでしょ。だから……ああっ、なんだか眠くなってきちゃって……それに……一人でしょ……さびしくなっちゃって」
 あくびをしたときに友子のブラウスのボタンが伸びて、ブラウスの隙間から肌色のブラジャーが見えたのを田島は見逃さなかった。
「さびしいってどうしたんだ。友ちゃんらしくもない……」
 田島は立ち上がり、両手で友子の肩をつかんで、向き合った。
「あああっ、田島さん……」
 友子は田島の胸に飛び込んだ。そして田島にからみついた。友子は胸を押しつぶすように上半身を密着させくねらせた。
「いいんだね」
 小声でささやく田島に友子は目を閉じてうなずいた。田島は友子の唇を奪うと強く貪った。
 狭い室内に二人の荒い鼻息が充満していた。
 田島は友子を机に押し倒してブラウスをを脱がした。ブラジャーを上にずらすとあふれんばかりのおっぱいがこぼれ出た。大きめの赤茶色の乳輪の中央に勃起した乳首が見えた。
 田島はそれにむしゃぶりついて、乳首を思い切り吸った。じわっと口の中に乳首からの汗を含んだ樹液が広がった。それを飲み下しながら、右手を捲れかけたスカートの中に入れた。スカートの中は友子の体温で満ちていた。パンティストッキングの上から女の泉を探った。サワサラとしたナイロン地の上からも友子の湿った体温が感じられた。生地の上からもじっとり湿っているのがわかった。
 田島はパンストを引き裂き、布地の隙間から指を入れ、苦労して女の泉にたどり着いた。そこは十分にぬめりを帯びていた。
 田島は顔を下に動かし、スカートの中に頭を突っ込み、パンストの上から女の泉に口を当てた。
「ああ。いいわ」
「もっといい気持ちにさせてやるよ」
 そう言いながら、ゆっくりパンティをパンストごと脱がせた。糸巻き杉のような陰毛が現れた。そこに鼻をうずめて匂いを胸一杯吸い、ゆっくりと顔を下げていった。宙に浮きかけた両足を左右に拡げ、友子の秘裂に口をあてた。秘唇は丸まって閉じていた。その合わせ目には秘唇をなぞるように愛液が溢れていた。
 田島はその秘唇を口を開いてしゃぶりついた。



       <第1章  つづく> 


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