隣国への旅立ち-6 数日分の荷物をまとめ、ティアラは翌朝、 王子から返してもらったペンダントを身に着け、静かに王国を旅立った。 彼女の胸は不安でいっぱいだった。 気がかりはラウルがどこに身を潜めているのかだった。 無事でいてほしい、そう願って馬車へと乗った。