〈狂育〉-20
『早く穿きなよ?じゃないとずーっとお兄ちゃんと一緒だぞ?』
「ズズズッ…ヒック!う…う…ッ」
亜季はブルブルと震える手でパンティを掴むと、意を決したように穿き直していった。
小便に濡れたパンティは以前にも増してピッタリと張り付くようになり、幼器に当てがわれた異物をしっかりと抱き締めている。
コードは尻の割れ目をなぞりながら外に出ており、まるで亜季の尻から貧弱な尻尾が生えているかのようだ。
『亜季ちゃんのお漏らしのせいで撮影が駄目になったんだ……ほら、ベッドから下りて床にしゃがんで、お兄ちゃんのおチンチンを舐めなさい。クックックック!「嬉ションしてごめんなさい」って、ちゃんと謝ってからだぞ?』
「ッ!!!」
長髪男は全ての衣服を脱ぎ捨てると、小便溜まりの出来た床に亜季を下ろし、そして偉そうにどっかりとベッドに腰掛けて股を開いた。
跪いた亜季とふんぞり返った長髪男の対比は、妹とお兄ちゃんと言うよりは王様と奴隷のようで、それはそのまま二人の立場を表していた。
「う…ヒック!嬉…ひぅッ…ションして…ヒック!うぅ…ッ」
長髪男の眼下で小さくなっている亜季の身体から、泥を掻き回すかのようなコプンッという音が聞こえた。
監禁という強いストレスに、定期的に催していた便意を忘れていたのだが、注入された僅かな浣腸液は恥辱へのきっかけを作ってしまった。
泣き顔にはさっきまでとは違う歪みが生まれ、汗だくな腹部や太股には嫌悪とは違う鳥肌がブツブツと沸き出てきた。
長髪男はそれらを視認すると、まるで素知らぬ顔をしてボロボロになり始めているツインテールを握った。
『おチンチンて気持ち良くなるとさ、練乳みたいなミルクをピュ〜ッて出しちゃうって亜季ちゃん知ってるよね?もう一回お兄ちゃんを気持ち良くさせてさ、ドピュンッて出してくれたらお家に帰してあげるよ?』
「ッ〜〜!!!」
いきなり口の中で弾け、勢い余って顔面にまで飛び散った精液の飛散する光景の、その悍ましい記憶が甦った。
亜季は噛み締めた歯を剥き出すように顔をしかめ、声にならない声をあげて呻いた。
それでも構わず亜季の眼前に自身の肉棒を突き付け、長髪男は頭を撫でる。
それは無言のうちの脅迫である。
『ねえ見て?おチンチンの先っちょ、傘みたいになってるでしょ?この裏側を舐めてもらうと気持ち良いんだ……クククク……舌を尖らせてチロチロって舐めてみて?』
「んひッ…ぎッ!」
亜季は頭を下げて踞りだした……腹部の異音ははっきりとした濁音を鳴らすようになり、鳥肌の範囲は見る間に拡がりをみせる……と、非情にもローターはブンブンと騒ぎ、股布に包まれている幼器をプルプルと揺らした……。