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変容
【教師 官能小説】

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表出-1

「はっ、はぁっ…はぁ…。」

 口内からペニスが去り、やっと楽になった口で荒い呼吸をつく恵。
 その口周りには自身が出した胃液と男が出したザーメンがこびりついている。

 男はそれを気にする風も無く、仰向けのままの恵の頭に手を回し、身をかがめて優しく引き寄せると、閉じる力もなく半開きのままの唇にキスをした。

 それは互いの唇が触れるだけの軽いキス…。

“あっ……”

 瞬間、恵はある事に気付き、己の意志に反して自らの陰部が熱く潤うのを感じた。

 前回のセックスが始まる時も男は同様のキスをした。そしてその結果、自分が喜びの声を上げた事を恵は思い出したのだ。


 男の優しさに満ちたキス…
 それは自分をイかせるという合図だということに。


「う…」

 学習能力の高さによりキスの意味を理解した恵は、己の身体が条件反射的に火照ることに動揺したが、男はそんな事に構いもせず、ゆっくりと恵を嬲り始めた。

 男の顔が、軽く触れただけの唇から、顎、首筋、耳裏へと移動していく。
 片手は反対側の髪から耳を撫でながら首筋を通り、緩やかに乳房へと降りていく。
 もう片方の手は側腹部から下腹部、陰毛の茂る秘所へと向かっていく。

 そこには直前までの荒々しさは一切無く、繊細なガラス細工を扱う様な優しさが込められていた。

「…いっ…や…」

 恵はその変わり様に恐怖していた。

 『この愛撫に抵抗する事はできない』

 恵の意識が大音量で警告する。

“だめ…このまま身を任せていたら確実にイかされてしまう!”

 絶え間なく動く男の手は、キスからまだいくらも経っていないのに、すでに恵の性感をゆるやかに呼び起こしつつある。前回のセックスを経て男の愛撫はさらに巧妙になっていた。

“頭では拒絶していても、身体は覚えているのさ…この前の快感をな。”

「…あっ…んっ…」

 身体の各所から立ち上る快感に身を捩る恵。

 恵自身の感覚的な部分の学習能力の高さは、感じまいとするその心を裏切り、男のもたらす刺激をいともたやすく快感に変換していく…。

 誘拐されてから現在までの数日間は、それ以前の生活と比べて刺激の種類が激減している状態だ。
 恵は、一日中この窓も何も無い空間に一人押し込められており、視覚も聴覚も嗅覚も、温度感覚すらも刺激される事は無い。時間感覚もとうに麻痺している。

 男により意図的に作られたこの環境は、恵の判断力を鈍化させると同時に、その感覚的記憶を上書きするためのものだ。

 最初に最大限の恐怖と苦痛を与え、しかる後に刺激が極めて少ない状況に置く。その後、強い快刺激を体験させることでその印象を強烈に心身に刻み込む…。

 そう、恵がここ数日感じた刺激の大半は、強い不快感や苦痛、恐怖といったマイナス方向のものばかりであり、プラス方向のものは美味しさと性的快感のみであった。当然それらは大きな落差と希少性により、恵自身自覚はしていないものの、元々の学習能力の高さも相まって恵の体と心に強く記憶され、日を追うごとにその価値を高めつつあるのだった。

“お前の性感はすでに芽吹いた。今さら種の状態には戻れないんだよ。”

 己の感覚に戸惑う恵をそう評すと、男は中指で恵の肛門周囲を撫で、そこにこびり付くザーメンをすくい取り、それをローション代わりにして、ゆっくりと己が手の中で身もだえする女教師の尻穴の中に侵入させていった。

「あっ…ん…」

 己の意思に反して、男の指をあっさりと飲み込む恵のアナル。

 男は指を奥まで入れず、出口付近で肛門括約筋を内側から揉みほぐし始めた。

“さあ、どこまで理性を保っていられるかな。”


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