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恋のMEMORY
【少年/少女 恋愛小説】

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本気の恋-4

その夜、私の家に奇跡が舞い降りた。

「佐伯君っ!?どうしたの、一体。」

玄関先に現れた彼。

「その、いつもありがとうな、俺の為に。」
「え…あぁなんの、それは私が勝手に押し掛けてるだけであって。」
「本当に、助かってるよ…、生活面でも精神面でも。」
「……。」

態々お礼を言いに来たのか…、昼間小鳥遊君と居たらしいからそのついでか。

「今日は、貴女に大切な事を言いに遥々来ました。」
「えっ?何…、それよりゴメンね、私もうお金が尽きたからもう貴方の所に行く事は出来ないの、本当はもっと手伝ってあげたかったのに。」
「いや、手伝い何て良い、その代わり頼みがある、聞いてくれますか?」
「頼み?」
「……。」

そう言うと彼は姿勢を正し、ハッキリとした口調で言う。


          俺の彼女になって下さいっ!!


「!!っ。」

今、彼が何を言ったのか、一瞬理解が出来なかった。

「あ、あの佐伯君。」
「貴女とは一度付き合った事があった、でもそれは本気じゃなかった。」
「……。」
「けど今度は本気だっ!今まで貴女が俺の所に来てくれたように今度は俺から貴女の方に
行くっ!それはただの知り合いとしてではなく恋人として、飛んでいくよ。」
「佐伯、君…嬉しいっ!!」

胸が高まり、彼を強く抱きしめる、それに彼も答え私の背中に手を触れる。

やった、やったよ、柊さん!

次回、36話に続く。


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