て-8
ゴムを付けないままに
私の中に入ってきた啓は
何の隔たりもなく私たちは1つになる。
「啓・・ゴム」
「必要ない」
ただ一言のそれは、今後の私たちの関係の決心で。
その一言に嬉しくなって私も思いきり抱きしめた。
「ん・・・いらないね」
ゆっくりと私の中を確かめるような動きに
私も合わせて身体を動かした。
大好き。啓。
私の顔をずっと眺めて。
じらすように動き回る指先と
私の中を探るようにかき回す啓に翻弄されてしがみつく。
「け・・・ぃ」
「ん?」
「気持ちい・・・」
「俺も」
ただただ、相手を感じて。
ただただ、幸せをかみしめる。
大好き。
ゆっくりだった啓の動きが
汗とともに早くなって、私の中もその熱さに応えたがる。
「けい・・・ぃ」
「イけ」
苦しそうに絞り出したその言葉に
安心して私は啓に全てをゆだねる。
啓。愛してるよ。
目で伝えたその言葉に啓が笑って答えながら私の中で果てた。