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君が泣かないためならば
【女性向け 官能小説】

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「日本のチームも恐らく細かい数字は覚えてない」

そんなはずないでしょ!

「マスターファイルから自動的に全てのファイルに連動しているはずだから
その数字を直すだけでひずみは生じないはずだよ」

まさか!本当にそんなことをさせようとしてるの?

重田さんっっ!

「頼むよ。俺は企画のIDがないからマスターファイルに触れないんだ」

「さ、最終保存日がファイルに記録されますよ」
「うん。そこで、このCDのソフトをダウンロードして。
このソフトでファイルの保存日を操作できるから」
そう言ってカバンから用意してあったCDを私の目の前に差し出した。

それって・・・倫理的にどうなの?

「頼むよ。これで上手く行くんだ」
「・・・・」

「これが終わったら、退職願を出しておいで。N.Y.で待ってるよ」


重田さんの優しく笑った顔が悪魔の顔に見えた。

「分かりました。今から行きましょう」




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