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卒業のお茶会
【教師 官能小説】

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先生のコーヒー・あたしのカフェオレ-1

数学準備室に向かってパタパタと、生徒の上履きの音がする。
ガラッと扉が開き元気な声で少女が入ってくる。

「河野先生、いますか〜?」
「おお、立川どうした?」
「えへっ今日のクラスのプリントでーす」

「早いなあ。立川のクラスは提出物に真面目に取り組むな」
「えへへ。回収係が頑張っていますから」
河野は笑いながら答える。

「そうだな。優秀だな回収係は」河野は微笑みながらプリントをまとめる。
「立川、まだなにか用事残っているのか?」
「いえっ。せいぜい学年主任の田畑先生に進路報告するくらいかなぁ?」
立川は、うーんと考えるように言う。

「じゃあ、高校合格のお祝いにお茶をおごってあげよう」
河野が言うと、
「え、ホントですか?ホントですか?」
頬をパアッと明るくして立川が確認するかのように聞き返す。

「じゃあ、2人で飲めるように鍵かけてきて」
河野の言葉に立川は、
「え〜お外じゃないのお〜?」
「おいおい立川は私を懲戒免職にしたいのかい?早く閉めておいで」

『ぷう』とふてくされて『カシャン』と立川は準備室のドアを閉めた。

「うーん。さすがにブラックは無理か?カフェオレにしよう。砂糖はどうする?」
「別にブラックでも飲めます〜!」
立川はすねたように言う。

「無理に大人びる必要はないよ。大人になんてあっという間になってしまうからね」
「はい。牛乳入り。そっちのソファに座りなさい」
河野が促す。

「早いなあ、この前入学してきたと思ったらもう卒業かあ・・・」

「なんか河野先生おじさんくさい〜。女子ウケいいのに〜」
「女子受けねえ?チョコももらえないおじさんがかい?」
「あれはね、裏で作戦してたの。河野先生にはあげない。抜け駆けしないって」
「ははは。怖い作戦が進行していたんだなあ」

「ねえ?センセ?この牛乳傷んでないよね?なんかちょっと味が変?」

自分のマグを机に置き河野は立川のマグを見つめる。

「少し味が違ってた?」
「うん・・・」

「いま、体ツライ?どんな感じがする?」
「なんか体に力が入らなくてボーっとする感じ?」

「そう、じゃあ量はちょうどよかったね」
「え?量?」

「君のカフェオレには睡眠導入剤が入っていたんだ。眠くならない量でよかったよ」
「河野先生、どうしてそんなこと・・・あっ・・」

立とうとして立川はバランスを崩しソファに倒れこんだ。

「言っただろう?お祝いをしてあげたいって」

そう言って河野は立川の唇に自分の唇をそっとあてた。




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