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君が泣かないためならば
【女性向け 官能小説】

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今日私が重田さんに会うと啓が知ったら
私と重田さんが接点を持つぐらいなら
自分からこのキャリアを降りると言い出すにきまってる。

私のせいでそんなことはさせない。

チームのメンバーと忙しいながらに、やりがいのある顔をして仕事をしている啓をそっと見つめて
決心を固くする。

紗江子ちゃんは一緒に行くって言ったけど。

それはダメ。

万が一、啓にばれたときに
紗江子ちゃんまで巻き添えにしてしまう。

もし、今日私が重田さんと二人で会うと知ったら
穏やかな啓は烈火のごとく怒るだろう。

あぁ、啓が怒るなんて私愛されてるんだな。
怒るって確信できるなんて
啓に愛されている自信があるんだな。

ありがとう。

私に「愛されている」と自信を持たせてくれて。

だからこそ、私は重田さんと私自身が決着をつけなきゃいけない。

例え、それが啓にばれて
私たちが上手く行かなくなったとしても。



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